堀場製作所が京都府立医科大学のK-MICSと包括連携協定を締結、感染症診断技術の研究開発を加速

堀場製作所が京都府立医科大学のK-MICSと包括連携協定を締結、感染症診断技術の研究開発を加速

堀場製作所が京都府立医科大学のK-MICSと包括連携協定を締結、感染症診断技術の研究開発を加速

PR TIMES より

記事の要約

  • 堀場製作所がK-MICSに参画し包括連携協定を締結
  • 感染症の診断・治療に関する研究開発コンペを実施
  • K-MICSの連携講座に人材を派遣し活動を加速

京都府立医科大学K-MICSと堀場製作所の包括連携協定締結

堀場製作所は2024年6月に京都府立医科大学の産学公連携機構「K-MICS」と包括連携協定を締結し、同機構での取り組みを本格化させることを発表した。K-MICSはイノベーティブな研究人材の育成と持続可能な研究・臨床環境の整備、研究成果の社会実装を目的として設立された組織である。

同社は「感染症の診断から治療を迅速・簡便に進めるための分析・計測技術」をテーマとした研究開発提案コンペティション「KPUM-HORIBAチャレンジ」を2024年12月13日から2025年1月31日まで実施している。K-MICSが主催する連携講座「覚生塾」への人材派遣を通じて、研究開発活動の加速と深化に貢献することを目指している。

堀場製作所は1945年の創業以来、アカデミアや企業との連携を通じて社会課題の解決に取り組んでおり、2024年に始動した中長期経営計画「MLMAP2028」においても「バイオ・ヘルスケア」分野を注力事業の一つとして掲げている。K-MICSとの連携を通じて、健康・医療・福祉分野における技術確立を追求していく方針だ。

KPUM-HORIBAチャレンジの概要

項目 詳細
応募対象 京都府立医科大学在籍者
募集期間 2024年12月13日~2025年1月31日
研究テーマ 感染症の診断から治療を迅速・簡便に進めるための分析、計測技術
研究対象 次世代検査、環境中の菌・ウィルス分析、熱帯感染症の診断、AMRに関する分析デバイス
支援内容 採択された研究者・チームへの研究助成

MLMAPについて

MLMAPとは「Mid Long Term Management Plan」の略称で、堀場製作所グループが推進する中長期経営計画のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 2024年から開始された新しい経営計画
  • バイオ・ヘルスケア分野を注力事業の一つとして設定
  • 持続可能な社会の実現に向けた産学連携を重視

堀場製作所は2024年に始動したMLMAP2028において、バイオ・ヘルスケア分野を重点的に推進することを明確に打ち出している。K-MICSとの包括連携協定は、MLMAP2028に基づく具体的な取り組みの一環として位置付けられており、産学連携を通じた技術革新を目指している。

K-MICSと堀場製作所の包括連携協定に関する考察

K-MICSと堀場製作所の包括連携協定は、医療分野における産学連携の新たなモデルケースとなる可能性を秘めている。特に感染症診断・治療に関する研究開発コンペティションの実施は、パンデミックなど新たな医療課題に対する迅速な対応策を生み出す可能性を持っており、社会的意義が大きいだろう。

今後の課題として、研究成果の実用化に向けたスピード感とコスト面での最適化が挙げられる。研究開発から実用化までのプロセスを効率的に進めるためには、産学間での密接なコミュニケーションと明確な役割分担が不可欠であり、覚生塾での人材交流がその鍵を握ることになるだろう。

将来的には、K-MICSと堀場製作所の連携を通じて開発された技術が、医療現場の課題解決に貢献することが期待される。特に感染症診断の迅速化・簡便化は、医療従事者の負担軽減と患者のQOL向上に直結する重要なテーマであり、両者の連携による成果に注目が集まるはずだ。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「京都府立医科大学の産学公連携機構「K-MICS」に参画 | 株式会社堀場製作所のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000103757.html, (参照 2025-01-23).

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