神戸大学発AIベンチャーのテラアクソンが京阪神三都Xで新規事業を発表、産学連携による技術革新に期待

神戸大学発AIベンチャーのテラアクソンが京阪神三都Xで新規事業を発表、産学連携による技術革新に期待

神戸大学発AIベンチャーのテラアクソンが京阪神三都Xで新規事業を発表、産学連携による技術革新に期待

PR TIMES より

記事の要約

  • テラアクソンの代表安田が京阪神三都Xに登壇
  • 神戸大学発のAI技術による3つの新規事業を発表
  • 関西地域のオープンイノベーション促進を目指す

神戸大学発のAI技術企業テラアクソンが京阪神三都Xで新規事業を発表

株式会社テラアクソンの代表安田は2025年1月10日、起業プラザひょうごで開催された第2回京阪神三都Xにてスタートアップとしての取り組みを発表した。神戸大学数理・データサイエンスセンター長の小澤誠一教授の研究成果を事業化するベンチャー企業として2022年5月に設立された経緯と共に、人工知能技術の社会実装に向けた展望を語っている。

関西経済同友会終身幹事の角元敬治氏や神戸市経済観光局副局長の瀬合達也氏が挨拶を行った本イベントには、関西地域の中堅・中小企業や金融機関、事業会社が多数参加した。株式会社みなと銀行代表取締役社長の武市寿一氏による講演も実施され、立ち見が出るほどの盛況ぶりを見せている。

テラアクソンは現在、疾患キャリアを持つ動物の健康管理サービスや遺族とのコミュニケーションを可能にする新概念の仏壇、入居者の心身の健康を支援するビルの価値再定義など、3つの革新的な事業を展開している。AIのプライバシー保護や倫理面での課題解決にも積極的に取り組んでおり、持続可能な人工知能の実現を目指している。

テラアクソンの事業概要まとめ

項目 詳細
設立年月 2022年5月
本社所在地 兵庫県神戸市
代表者 小澤誠一、安田鉄平
技術基盤 神戸大学数理・データサイエンスセンターの研究成果
主要事業 動物健康管理、新概念仏壇、ビル価値再定義サービス
コア技術 連合学習、AI SaaSプラットフォーム

イベント詳細

連合学習について

連合学習とは、複数の人工知能システムを統合して学習能力を強化する技術のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 分散したデータを活用した効率的な学習が可能
  • プライバシーを保護しながらAIの性能を向上
  • 金融機関やヘルスケア分野での活用に適している

テラアクソンは連合学習技術を基盤として、金融機関における特殊詐欺検知システムや健康・ウェルビーイング分析プラットフォームの開発を進めている。高い秘匿性や倫理性が求められる分野において、特別な技術者でなくても人工知能を開発・運用できる環境の実現に貢献している。

神戸大学発AIスタートアップの展開に関する考察

神戸大学の研究成果を基にした技術の社会実装は、産学連携の新たなモデルケースとして注目に値する。特に動物のヘルスケアや遺族とのコミュニケーション、ビルの価値再定義など、従来のAI活用とは異なる独創的な事業展開は、人工知能技術の応用可能性を広げる重要な取り組みである。

今後は技術の実用化に向けた検証や、各分野の専門家との連携強化が課題となるだろう。特にプライバシー保護や倫理的な配慮が必要な領域での事業展開には、慎重なアプローチと継続的な改善が求められる。連合学習技術の更なる進化により、より安全で効果的なAIサービスの提供が期待できる。

また地域経済の活性化という観点からも、関西圏のスタートアップエコシステム形成に大きな役割を果たす可能性がある。産学官連携の強化と共に、地域特性を活かした独自のイノベーション創出が望まれる。テラアクソンの今後の展開は、地域発のAIスタートアップの成功モデルとなり得るだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「神戸大学発のAI技術と多様な企業の連携で、AI技術を社会の発展に | 株式会社テラアクソンのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000132072.html, (参照 2025-01-23).

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