岡山大学副学長がドイツ学長会議に招聘参加、持続可能な開発のための教育推進に向けた国際連携を強化

記事の要約
- 岡山大学副学長がドイツ学長会議に招聘参加
- ESDをテーマに持続可能な教育についての議論を実施
- マルチステークホルダー連携による取り組みを説明
岡山大学副学長のドイツ学長会議への招聘参加と持続可能な教育の推進
岡山大学は2024年12月12日、13日にドイツ・ハンブルクのヴァールブルク・ハウスで開催されたドイツ学長会議に横井篤文副学長が招聘参加したことを発表した。ドイツ連邦教育研究省の協力により開催された今回の会議では、持続可能な開発のための教育をテーマに設定し、教育システムの社会課題への貢献について分析を行っている。
横井副学長は会議の中で、アジア初のESD推進を目的とするユネスコチェアとしての岡山大学の取り組みについて詳細な説明を行った。特にサステナビリティやウェルビーイングに関する社会課題解決に向けた大学経営の変革や、学際的な教育研究の推進状況について、参加者から多くの関心が寄せられている。
また、会議前日の12月11日には在ハンブルク日本国総領事館を訪問し、戸田信介総領事と会談を実施した。両地域がESDの世界的な地域拠点として推進してきた実績や、2022年にハンブルク特別市の組織がESD岡山アワードを受賞したことなどが話題に上がっている。
ドイツ学長会議の主要ポイント
項目 | 詳細 |
---|---|
開催場所 | ドイツ・ハンブルク ヴァールブルク・ハウス |
開催日程 | 2024年12月12日、13日 |
主要テーマ | 持続可能な開発のための教育(ESD) |
参加者 | ドイツの大学学長、教育学分野の専門家 |
主な議題 | 教育システムの社会課題への貢献、公平な解決策の探求 |
持続可能な開発のための教育(ESD)について
持続可能な開発のための教育(ESD)とは、持続可能な社会の実現に向けて必要な知識、スキル、価値観を育む教育アプローチのことを指す。その主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 環境、経済、社会の調和を目指した総合的な教育アプローチ
- マルチステークホルダーによる協働と実践的な学習の重視
- 地域から世界までの多様なスケールでの持続可能性の追求
岡山大学はアジア初のESD推進を目的とするユネスコチェアとして、国連や国際機関との直接連携を通じた取り組みを展開している。また、地域や若者を含むマルチステークホルダーとの協働により、持続可能な社会の実現に向けた教育研究活動を推進している。
ドイツ学長会議に関する考察
ドイツ学長会議への招聘参加は、日本の大学におけるESD推進の取り組みが国際的に評価された重要な機会となっている。特に岡山大学が展開してきたマルチステークホルダーとの協働アプローチは、持続可能な教育システムの構築において有効なモデルケースとして注目を集める可能性が高いだろう。
今後は国際的な教育機関との連携をさらに強化し、ESDの実践モデルの共有や相互学習を促進することが求められる。特にドイツの大学との継続的な対話を通じて、気候変動や社会課題に対する教育面からのアプローチをより深化させていく必要があるだろう。
また、地域と地球規模の課題を結びつける教育研究の展開が今後さらに重要になってくる。岡山大学には地域中核・特色ある研究大学として、国際的な視点と地域に根ざした実践を融合させた新たな教育モデルの確立が期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【岡山大学】横井篤文副学長・ユネスコチェアホルダーがドイツ学長会議に招聘参加しました | 国立大学法人岡山大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002858.000072793.html, (参照 2025-01-23).