岡山大学総合技術部とCMA-Okayamaが子ども向け実験室を開催し科学教育の普及に貢献

記事の要約
- 岡山大学とCMA-Okayamaが子ども向け実験室を開催
- 4つのテーマで科学実験を実施し17人の子どもが参加
- 病院間の職員やその家族との親睦を深めるイベントを実施
岡山大学とCMA-Okayamaによる子ども向け実験室2024の開催
国立大学法人岡山大学の技術統括管理本部を構成する組織の総合技術部は、CMA-Okayama(岡山医療連携推進協議会)と共同で2024年12月8日に鹿田キャンパスの鹿田会館で「子ども向けワクワク実験室2024」を開催した。CMA-Okayamaは加盟10病院の職員を対象にしたイベントとして企画し、病院間の職員やその家族との親睦を深めることを目的としている。
このワークショップでは「スライムで遊ぼう」「入浴剤を作ろう」「クロマトアートでしおりを作ろう」「ペットボトルで万華鏡を作ろう」の4つのテーマを設定し、小学生を中心とした17人の子どもたちがすべてのテーマを体験した。参加者は各テーマをグループに分かれて順番に体験し、子どもたちの科学への興味を引き出すことに成功している。
岡山大学総合技術部の地域貢献・科学啓発活動は工学部との共催により実施されており、学内外を問わずさまざまな場面で展開している。特に次世代を担う子どもたちが楽しく科学に触れ、より身近に感じることのできるテーマを精力的に実施することで、地域社会への貢献を積極的に行っている。
子ども向けワクワク実験室2024の実験テーマ概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催場所 | 岡山大学鹿田キャンパス鹿田会館 |
開催日時 | 2024年12月8日 |
参加人数 | 小学生を中心に17人 |
主催 | 岡山大学総合技術部、CMA-Okayama |
実験テーマ | スライム作り、入浴剤作り、クロマトアート、万華鏡作り |
クロマトアートについて
クロマトアートとは、ペーパーフィルターなどの吸収性のある素材に色素を付け、その色素が溶媒によって分離・移動する現象を利用したアート技法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 水性ペンの色素が水により分離され、独特の模様を作り出す
- 色の広がりや分離を観察しながら、科学的な現象を体験できる
- 誰でも簡単に美しいアート作品を作ることができる
子ども向けワクワク実験室2024では、このクロマトアートを活用してしおり作りを実施し、科学の面白さを体験できる工夫を施している。参加した子どもたちは、水性ペンで色をつけたペーパーフィルターに水を垂らし、色の広がりや分離を観察しながら、オリジナルのしおりを作成することで科学への興味を深めることができた。
子ども向けワクワク実験室2024に関する考察
岡山大学とCMA-Okayamaの連携による実験室の開催は、子どもたちの科学への関心を高める効果的なアプローチとなっている。特に病院職員の家族を対象としたイベントとして企画されたことで、医療関係者のコミュニティ形成にも貢献し、職場環境の向上にもつながる可能性を秘めているだろう。
今後は実験テーマのさらなる充実や、定期的な開催による継続的な科学教育の機会の提供が期待される。特に医療現場と連携した実験内容を取り入れることで、将来の医療人材の育成にも貢献できる可能性が高いだろう。
また、このような取り組みを他の教育機関や医療機関とも連携して展開することで、より広範な地域貢献が可能になる。実験を通じた科学教育の普及は、次世代の科学技術人材の育成において重要な役割を果たすことが期待できるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【岡山大学】CMA-Okayamaと岡山大学総合技術部が「子ども向けワクワク実験室2024」を開催 | 国立大学法人岡山大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002859.000072793.html, (参照 2025-01-23).