記事の要約
- 京都芸術大学とイトーキがスマートキャンパス構想を展開
- 学生8チームが未来のキャンパス環境をデザイン
- 革新的なアイデアをプレゼンテーションで発表
京都芸術大学とイトーキのスマートキャンパスデザインプロジェクト
京都芸術大学キャラクターデザイン学科の2年生は、イトーキDX推進本部デジタルソリューション企画統括部と連携し未来のキャンパス像を描く実践的な授業を2024年12月24日に開始した。この授業は「コンテンツプロデュース論Ⅱ」の一環として実施され、オンラインホワイトボードのmiroや生成AIを活用した新しいカリキュラムとなっている。
学生たちは6人ずつ8チームに分かれ、IoTやAI技術を活用した教育環境のデザインに取り組んでいる。プロジェクトでは「The OECD Learning Compass 2030」を活用し、学習者一人ひとりの目標達成を支援する指針をデザインに組み込む独自のアプローチを採用しているのだ。
授業の集大成として11月27日に各チームがプレゼンテーションを実施し、大学内での評価を行った。各チームが提案した未来のキャンパス像は優秀なアイデアとして評価され、ITOKI Open-DX Labのウェブサイトやソーシャルメディアを通じて発信される予定だ。
スマートキャンパス構想の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
実施科目 | コンテンツプロデュース論Ⅱ |
参加学生 | キャラクターデザイン学科2年生(6人×8チーム) |
使用ツール | オンラインホワイトボードmiro、生成AI |
活用技術 | IoT、AI、デジタル技術 |
成果発表 | 11月27日プレゼンテーション実施 |
The OECD Learning Compass 2030について
The OECD Learning Compass 2030とは、OECDが提唱する教育の未来像を示すフレームワークのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 学習者一人ひとりの目標達成を支援する指針
- 持続可能な社会の実現を目指す教育方針
- デジタル技術を活用した学びの質向上
スマートキャンパス構想では、学生が持続可能な社会の実現を目指し、デジタル技術を活用して学生の成長や創造性を発揮できる環境構築に取り組んでいる。単なる設備の改善に留まらず、学びの質を向上させる新たな仕組みやカリキュラムデザインの提供に主眼を置いているのだ。
スマートキャンパス構想に関する考察
京都芸術大学とイトーキの産学連携による取り組みは、学生の創造力と企業のノウハウを組み合わせた新しい教育モデルとして評価できる。特に学生たちが自身の興味や強みを活かしながら、IoTやAI技術を活用した未来のキャンパス像を描く過程は、実践的なスキルを身につける機会となっているだろう。
今後の課題として、提案されたアイデアの実現可能性や具体的な実装方法の検討が必要となってくる。デジタル技術の進化に合わせて、カリキュラムや教育環境の継続的な更新も求められるため、長期的な視点での計画立案が重要だ。
将来的には、このプロジェクトで得られた知見を他大学や教育機関と共有し、教育のデジタル化をより広く展開していくことが期待される。学生たちの柔軟な発想と企業の実践的なアプローチを組み合わせることで、より効果的な教育環境の構築が実現できるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「京都芸術大学とイトーキは、未来の「スマートキャンパス」デザインプロジェクトに取り組んでいます | 学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000492.000026069.html, (参照 2025-01-08).