京都芸術大学がトヨタ自動車と実践的デザイン思考の授業を実施、産学連携による次世代人材育成を推進

京都芸術大学がトヨタ自動車と実践的デザイン思考の授業を実施、産学連携による次世代人材育成を推進

京都芸術大学がトヨタ自動車と実践的デザイン思考の授業を実施、産学連携による次世代人材育成を推進

PR TIMES より

記事の要約

  • 京都芸術大学がトヨタ自動車と実践的デザイン思考の授業を実施
  • 移動の未来をテーマにグループワークとプレゼンを展開
  • デザイン思考の5つのステップを用いた問題解決手法を学習

京都芸術大学とトヨタ自動車による実践的デザイン思考授業

京都芸術大学情報デザイン学科は日本デザイン思考協会とKAKUSINの協力のもと、2025年1月23日よりトヨタ自動車株式会社との実践的なデザイン思考の授業を開始した。この授業では「移動の未来を考えよう」をテーマに掲げ、トヨタ自動車の社員を特別講師として招聘することで、実務に即した実践的な学びの機会を創出している。

デザイン思考の授業は後期に3つのテーマを基に14回実施され、有名企業の講師を複数回招いて超実践的な内容を展開する予定となっている。トヨタ自動車先進技術開発カンパニーの吉川勝久氏らを招いた初回と最終回では、グループワークを通じて学生たちが考案したアイデアについて多角的な検証が行われた。

最終プレゼンテーションでは各グループが独自の視点で移動の未来を提案し、移動手段だけでなく付随するサービスやアプリケーション、システムまでを含めた包括的な発表を行った。トヨタの社員からは学生たちの柔軟な発想力と多彩な発表方法について高い評価が寄せられ、業界のリーディングカンパニーとの共同授業として大きな成果を上げている。

デザイン思考授業の概要

項目 詳細
実施機関 京都芸術大学 情報デザイン学科
連携組織 日本デザイン思考協会、KAKUSIN、トヨタ自動車株式会社
授業テーマ 移動の未来を考えよう
実施回数 後期14回
特別講師 トヨタ自動車 先進技術開発カンパニー 先進プロジェクト推進部 吉川勝久氏

京都芸術大学

デザイン思考について

デザイン思考とは、人間中心のアプローチに基づくイノベーションと問題解決の手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの立場に立って共感的理解を深める手法
  • 課題定義から解決策の創出までを体系的に実施
  • 反復的なプロトタイプ作成とテストによる改善

この手法は共感、課題定義、アイデア創出、プロトタイプ、テストという5つのステップで構成されており、各段階で得られた知見を次のステップに活かしながら進めていく。不確実性の高い環境下での意思決定や優れたユーザー体験の創出に効果を発揮し、ビジネスや教育、社会課題の解決に広く活用されている。

デザイン思考を活用した産学連携に関する考察

産学連携によるデザイン思考の実践は、学生たちに実務的な視点とクリエイティブな発想力を同時に育成する機会を提供している。特にトヨタ自動車のような大手企業との連携により、学生たちは実際のビジネス課題に触れながら、自由な発想で解決策を提案できる環境を得られることは非常に価値がある。

今後の課題として、より多くの企業との連携機会の創出や、長期的な視点での教育プログラムの構築が重要となるだろう。また、デザイン思考の手法を活用した問題解決能力の評価基準の確立や、実践的な学びの成果を可視化する仕組みづくりも必要となってくる。

産学連携による実践的な教育は、従来の座学中心の学びを超えた新たな可能性を秘めている。デザイン思考を軸とした教育プログラムの展開により、社会で即戦力となる人材の育成が加速することが期待される。大学教育の新たなスタンダードとして、このような取り組みがより広く普及することを願う。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「京都芸術大学 情報デザイン学科×日本デザイン思考協会×KAKUSIN 「デザイン思考」は、トヨタ自動車株式会社との実践的授業を実施しました! | 学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000512.000026069.html, (参照 2025-01-24).

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