難民支援協会が小中学生向けワークショップを開催、難民問題への理解と支援を体験的に学習

記事の要約
- 難民支援協会が小中学生向けワークショップを開催
- 難民への理解と支援について体験的に学習
- 2025年3月27日に東京都千代田区で実施予定
難民支援協会による小中学生向けワークショップの開催
認定NPO法人難民支援協会は2025年3月27日、小学校高学年・中学生を対象としたワークショップ・ボランティア体験「もしクラスに難民の転校生がきたら…」を東京都千代田区の事務所で開催する予定だ。このイベントでは難民について学ぶだけでなく、参加者同士での意見交換や支援現場でのボランティア体験も実施される。
日本の難民受け入れに関する社会的関心が高まる中、イプソスの2023年調査では国が難民を受け入れる理由について21.1%が「わからない」と回答している。難民支援協会は参加者とともに難民受け入れを身近な問題として捉え、一人ひとりにできることを考える機会を提供する。
前回の参加者からは「難民が身近な存在だと気づいた」「日本の難民受け入れの厳しさを知った」などの声が寄せられている。イベントでは難民の定義から学び、ワークショップや支援現場の案内、食料整理などのボランティア体験まで、包括的なプログラムが用意されている。
ワークショップの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2025年3月27日(木)10:30~12:00 |
会場 | 難民支援協会事務所(東京都千代田区) |
対象者 | 小学校高学年(4~6年生)、中学生 |
定員 | 6組(先着順) |
参加費 | 500円/人(参加者・保護者とも) |
プログラム内容 | 難民学習、ワークショップ、支援現場案内、ボランティア体験 |
難民について
難民とは、迫害や戦争などの理由により、自国での生活が困難となり他国に避難を求める人々のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 自国での生活が危険または困難な状況にある
- 国際法による保護の対象となる
- 受入国での生活支援が必要となる
日本においては近年、アフガニスタンやウクライナなどからの難民受け入れが行われており、社会的な関心も高まっている。ただし、イプソスの調査によると、難民受け入れの理由について理解が十分でない状況が明らかになっており、教育や啓発活動の重要性が指摘されている。
難民支援教育プログラムに関する考察
小中学生向けの難民理解プログラムは、若い世代が国際問題を身近な課題として捉える重要な機会となっている。特に「もし転校生が来たら」という設定は、難民問題を具体的な日常場面に落とし込んで考えることを可能にし、参加者の共感を引き出す効果的なアプローチといえるだろう。
今後の課題として、このような教育プログラムの継続的な実施と、より多くの学校や地域への展開が求められる。難民支援協会の取り組みは先駆的だが、同様のプログラムが全国各地で実施されることで、より多くの若者が難民問題について学び、考える機会を得ることができるはずだ。
将来的には、難民当事者との直接的な交流機会の創出や、オンラインを活用した遠隔地からの参加機会の提供なども検討に値する。教育プログラムの多様化と拡充により、難民受け入れに関する社会全体の理解と支援の輪が広がることが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「小学校高学年・中学生向けワークショップ・ボランティア体験”もしクラスに「難民」の転校生がきたら…” 開催のお知らせ | 特定非営利活動法人 難民支援協会のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000011254.html, (参照 2025-03-04).