シードとお茶の水女子大学が子ども向け理科実験教室を配信、光の散乱実験で科学の面白さを伝える

記事の要約
- シードとお茶の水女子大学おちゃっこLab.が子ども向け理科実験教室を配信
- チンダル現象を使った光の散乱実験を実施
- 文京区を拠点に理科の楽しさを伝える取り組みを展開
シードとお茶の水女子大学による理科実験教室のYouTube配信
コンタクトレンズメーカーのシードは、お茶の水女子大学公認サークルのおちゃっこLab.と連携し、2025年3月3日に子ども向け理科実験教室をYouTubeで配信開始した。実験教室の企画立案から両者が共同で取り組み、理科への興味を広げる新たなアイデアを生み出すプロジェクトを展開している。
実験教室では「光には道がある⁈見つけてみよう!」と題し、レーザーポインターとドライアイスの煙を使用したチンダル現象の実験を約4分の動画で公開している。この取り組みは、低年齢層から理科実験の面白さに触れ、家族とのコミュニケーションを深める機会を提供することを目的としている。
2024年10月には第1弾として「太陽の光を集めて料理をしてみよう!」をテーマに、コンタクトレンズの原理にも関連する光の反射実験を実施した。段ボールとアルミホイルを使用した反射板の制作を通じて、太陽光エネルギーの活用方法を解説している。
理科実験教室の詳細まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
実施企業 | 株式会社シード |
連携機関 | お茶の水女子大学サークルおちゃっこLab. |
配信開始日 | 2025年3月3日 |
動画時間 | 約4分 |
実験テーマ | 光の散乱(チンダル現象) |
使用機材 | レーザーポインター、ドライアイス |
チンダル現象について
チンダル現象とは、コロイド粒子が含まれる物質に光が当たった際に、光の散乱が起こる現象のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 空気中の煙や埃により光の道筋が可視化される
- 木漏れ日などの日常的な場面でも観察可能
- コロイド粒子による光の散乱が原理となっている
今回の実験では、ドライアイスの煙を使用してチンダル現象を再現している。この現象は日常生活でも見られる身近な光学現象であり、レーザーポインターとドライアイスを用いることで、子どもたちにも分かりやすく光の性質を説明することが可能だ。
理科実験教室の取り組みに関する考察
本実験教室の特筆すべき点は、企業と大学サークルという異なる立場の組織が連携し、子どもたちの理科教育に貢献していることである。文京区という地域性を活かした産学連携は、地域に根ざした教育活動のモデルケースとなる可能性を秘めている。
今後の課題として、オンライン配信という特性を活かしつつ、視聴者である子どもたちの双方向的な参加を促す工夫が必要となるだろう。実験の様子を単に見せるだけでなく、家庭でも安全に実施できる実験キットの提供や、視聴者参加型のライブ配信など、新たな展開が期待される。
長期的な視点では、このような取り組みが理科教育のデジタル化推進に寄与することが期待される。YouTubeという誰もがアクセスしやすいプラットフォームを活用し、質の高い教育コンテンツを提供し続けることで、理科教育のすそ野を広げることができるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「コンタクトレンズのシード×お茶の水女子大学サークルおちゃっこLab.子ども向け理科実験教室「光には道がある⁈見つけてみよう!」3月3日(月)YouTubeで配信 | 株式会社シードのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000038735.html, (参照 2025-03-04).