総合型選抜入試で教育サービス未利用が64.5%、家庭教師の満足度は93.4%で最高評価を獲得

記事の要約
- 総合型選抜入試対策で64.5%が教育サービス未利用
- 家庭教師の合計満足度が93.4%で最も高評価
- 各教育サービスで不満足率がほぼゼロを記録
総合型選抜入試における教育サービスの利用実態が明らかに
じゅけラボ予備校は2025年3月4日、総合型選抜入試で大学受験をした18歳から21歳の男女203人を対象とした教育サービスの利用状況と満足度に関する実態調査を公開した。調査期間は2025年1月8日から1月15日までで、インターネット調査によって実施された結果、64.5%が教育サービスを利用していないことが判明している。
教育サービスを利用した受験生の中で最も多かったのは予備校・塾の総合型選抜入試対策コースで14.8%、次いで総合型選抜入試専門の予備校・塾が13.3%、オンライン予備校・塾の総合型選抜入試対策コースが11.8%となっている。家庭教師とオンライン予備校はともに7.4%の利用率を記録した。
教育サービスの満足度調査では、家庭教師が満足46.7%、やや満足46.7%で合計93.4%という高評価を獲得している。予備校・塾の総合型選抜入試対策コースも合計90.0%の支持を得ており、各サービスで不満足率がほぼゼロという結果になっている。
教育サービスの満足度まとめ
満足 | やや満足 | 合計満足度 | |
---|---|---|---|
家庭教師 | 46.7% | 46.7% | 93.4% |
予備校・塾対策コース | 43.3% | 46.7% | 90.0% |
専門予備校・塾 | 51.9% | 25.9% | 77.8% |
オンライン予備校・塾 | 20.8% | 54.2% | 75.0% |
専門オンライン予備校 | 33.3% | 40.0% | 73.3% |
総合型選抜入試について
総合型選抜入試とは、従来のAO入試から名称が変更された入試制度のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 学力試験以外の小論文や面接による評価
- プレゼンテーション能力の重視
- 受験生の個性や特徴を多面的に評価
総合型選抜入試は大学入試において重要性を増しており、専門的な対策が必要とされている。学校のサポートと外部対策サービスの併用という流れが強まることで、入試倍率の上昇と合格難易度の上昇が予想されている。
総合型選抜入試の教育サービスに関する考察
教育サービスを利用していない受験生が64.5%を占めている背景には、インターネットやSNSでの情報収集の容易さや学校での対策サポートの充実が要因として考えられる。総合型選抜入試の個別性の高さから、画一的な塾のカリキュラムが合わないケースや費用面での課題も存在するだろう。
各教育サービスの満足度調査結果から、マンツーマン指導の家庭教師が最も高い評価を得ている点は注目に値する。個別指導による細やかなサポートと、対面・オンラインの選択肢があることで、受験生のニーズに柔軟に対応できている点が高評価につながっているはずだ。
今後は総合型選抜入試の志願者増加に伴い、教育サービスの需要も高まることが予想される。学校のサポートと外部対策サービスを効果的に組み合わせた受験対策の重要性が増すと同時に、オンライン指導の質の向上も課題となっていくだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【調査結果】総合型選抜入試対策における教育サービスの利用動向と満足度 | 株式会社エンライクのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000107104.html, (参照 2025-03-05).