アタムアカデミーがゲームデザイン講座を新設、小中高生向けに3コース展開でクリエイティブ教育を強化

記事の要約
- アタムアカデミーが新講座「ゲームをデザインしよう!」を開始
- 小学生から高校生まで3つのコース別カリキュラムを提供
- ゲーム制作を通じてクリエイティビティと社会性を育成
アタムアカデミーの新講座「ゲームをデザインしよう!」の概要
子ども向けオンラインイラスト教室を運営する株式会社アタムは、2025年3月より新講座「ゲームをデザインしよう!」のリリースを開始した。現役イラストレーターやキャラクターデザイナーが講師を務め、オリジナルキャラクターの創作を通じてイラスト技術の向上と社会性の育成を目指す取り組みとなっている。
新講座は週1回全8回の構成で、1クラス最大5名までの少人数制を採用し、オンラインで実施される。カリキュラムでは生徒自身がオリジナルゲームの設定を考案し、ゲームの表紙やプレイ画面、コンセプトアートなどのイラストを制作することで、ゲーム制作者の視点から創造的思考を学ぶことができる。
受講対象は小学校低学年から中高生までの幅広い年齢層で、年齢に応じた3つのコースが用意されている。エンジョイコースでは遊びの要素を重視したすごろくやまちがいさがしの制作、フロンティアコースではUI設計を含むゲーム画面の制作、アカデミックコースではコンセプトアートの制作と、段階的な学習が可能となっている。
各コースの特徴とカリキュラム内容
エンジョイコース | フロンティアコース | アカデミックコース | |
---|---|---|---|
対象年齢 | 小学校低学年 | 小学校高学年 | 中高生 |
主な制作物 | すごろく・まちがいさがし・めいろ | ゲーム画面・パッケージ | コンセプトアート |
学習内容 | 遊びの要素を取り入れた基礎制作 | UI設計とパッケージデザイン | 世界観構築と視覚化 |
UIについて
UIとは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略称で、ユーザーとシステムの間の対話を可能にする仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 操作性と視認性を重視した画面設計
- ユーザーの直感的な理解を促進する要素配置
- 情報の優先順位に基づいた階層構造の構築
アタムアカデミーのフロンティアコースでは、ゲームのプレイ画面設計においてUIの基礎を学ぶことができる。操作感をイメージしながらUI要素を配置することで、ユーザーにとって使いやすいゲーム画面の制作スキルを身につけることが可能だ。
オンラインゲームデザイン教育に関する考察
オンラインでのゲームデザイン教育は、子どもたちのデジタルリテラシーとクリエイティブスキルを同時に育成できる効果的な教育手法となっている。特に少人数制のクラス編成により、講師からの丁寧な指導とフィードバックが可能となり、個々の創造性を最大限に引き出すことができるだろう。
一方で、オンライン授業特有の課題として、実技指導の難しさや通信環境による制約が考えられる。iPadとApple Pencilを使用した授業形態は効果的だが、機材の準備や環境設定における保護者のサポートが必要不可欠となるため、導入時のガイダンスと継続的なテクニカルサポートの充実が求められる。
将来的には、AR/VR技術の導入によってより没入感のある学習環境の提供や、生徒同士のコラボレーション機能の強化が期待される。オンラインならではの特性を活かしながら、対面授業に匹敵する、あるいはそれ以上の教育効果を実現できる可能性を秘めている。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「オンラインイラスト教室のアタムアカデミー、新講座「オリジナルゲームをデザインしよう!」をリリース | 株式会社アタムのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000038075.html, (参照 2025-03-05).