日本技術士会が第65回技術サロンを開催、女性技術者のキャリア形成支援を強化

記事の要約

• 日本技術士会が第65回技術サロンを3月15日に対面開催
• 女子学生・女性技術者向けの技術士資格取得支援イベント
• 男女共同参画推進委員会によるDEI推進活動の一環

日本技術士会の第65回技術サロン開催概要

公益社団法人日本技術士会は、女子学生と女性技術者を対象とした「女子学生と女性社会人のための懇話会」第65回技術サロンを2025年3月15日13時から対面形式で開催することを発表した。技術者・技術士を目指す参加者が少人数グループで交流を図りながら、エンジニアの最高峰である技術士資格の取得に向けた情報交換や意見交換を行うことが可能になる。

技術サロンのスタッフは全員が技術士または技術士補の資格を持ち、多様な業種・分野からの男性スタッフも含めて構成されている。第64回は2024年3月にオンラインで開催され、過去には中学生の参加実績もあり、幅広い年齢層からの参加を受け入れる柔軟な運営体制が確立されている。

日本技術士会の男女共同参画推進委員会が主導するこの取り組みは、科学技術の発展と多様性向上への貢献を目指している。DEI推進活動の一環として女性技術士の増加や技術士資格の周知に向けた活動を展開しており、全てのスタッフがボランティアとして参画している点も特徴的だ。

技術サロンの概要

技術士について

技術士とは、科学技術に関する高度な専門知識と応用能力を有する国家資格保持者のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 21の技術部門をカバーする包括的な技術資格
• 高い技術者倫理と豊富な実務経験が必要
• エンジニアの最高峰として産業経済・社会生活に貢献

技術士資格は産業経済から社会生活まで幅広い分野での活躍が期待されており、科学技術の発展において重要な役割を果たしている。特に女性技術士の増加は科学技術分野における多様性向上に寄与し、より革新的な解決策や視点をもたらす可能性を持っている。

技術サロンに関する考察

技術サロンの継続的な開催は、女性技術者のキャリア形成支援において重要な役割を果たしている。特に技術士という高度な資格取得を目指す女性たちにとって、経験者との対話や情報交換の機会は貴重な学びの場となっており、DEI推進の観点からも意義深い取り組みであるといえる。

今後は地方在住者への配慮として、対面開催とオンライン開催のハイブリッド形式の導入も検討に値するだろう。技術サロンの開催形式を柔軟に変更することで、より多くの参加者が技術士資格取得に向けた情報にアクセスしやすい環境を整備することが可能になる。

長期的な視点では、技術サロンを通じて形成されたネットワークを活用し、メンタリングプログラムやオンラインコミュニティの構築も有効な施策となり得る。こうした取り組みの継続的な発展により、女性技術者のキャリアパス形成支援がより充実したものになることが期待される。

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