記事の要約
- ライフシフト大学が開校5周年記念イベントを開催
- 一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏が名誉教授に就任
- 2025年4月入学の第11期受講生を募集中
ライフシフト大学の5周年記念イベントと新体制
ライフシフト大学は2024年12月7日、開校5周年を記念したイベントを開催し、これまでの活動実績と新たな体制について発表を行った。この催しには約50名の卒業生が集結し、キャリアチェンジや独立など様々な成功事例が報告されたほか、一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏の名誉教授就任も発表された。
このキャンパスは2019年の開校以来、150名以上の卒業生を輩出しており、多くが未経験分野への転職や起業などで新たなキャリアを確立している。特筆すべき事例として、総合商社からの転身で大学特命教授となった例や消費財メーカーからキャリアコンサルタントとして独立した例などが挙げられるだろう。
2025年4月からスタートする第11期生の募集も開始されており、応募期間は2025年2月28日までとなっている。多摩大学大学院との提携により、各期10名までは大学院の講座から1つを選択して受講することが可能で、修了後はMBA進学時に単位認定される仕組みも整備されている。
ライフシフト大学の特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
設立年 | 2019年 |
卒業生数 | 150名以上 |
対象者 | ミドル・シニア層 |
主な特徴 | 80歳まで現役で活躍するための知識習得、独自の変身資産コンセプトに基づくカリキュラム |
提携機関 | 多摩大学大学院(単位認定制度あり) |
VUCAについて
VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を組み合わせた言葉であり、現代のビジネス環境や社会状況を表す概念として使用される。以下のような特徴が挙げられる。
- 予測が困難な環境変化への対応が求められる
- 従来の経験則が通用しない不確実性の高まり
- 様々な要素が複雑に絡み合う状況での意思決定が必要
VUCAの時代において、ライフシフト大学は従来の終身雇用を前提としたキャリア形成から脱却し、新たな価値創造を目指す学びの場を提供している。実際に卒業生の多くが未経験分野への転職や起業を実現しており、VUCAに対応した柔軟なキャリア構築を支援している。
ライフシフト大学の教育プログラムに関する考察
ライフシフト大学の教育プログラムは、従来の終身雇用を前提としたキャリア形成からの転換を促進する革新的な取り組みとして評価できる。特に80歳まで現役で活躍することを目指した長期的な視点と、実践的なキャリアビジョン構築支援は、人生100年時代における新たな教育モデルとして注目に値するだろう。
一方で今後の課題として、急速なテクノロジーの進化や産業構造の変化に対応したカリキュラムの継続的な更新が必要となるだろう。特にAIやデジタル技術の活用が進む中、ミドル・シニア層特有の技術適応の課題に対するきめ細かなサポート体制の構築が求められる。
将来的には企業内キャンパスの展開をさらに拡大し、より多くのミドル・シニア層に学び直しの機会を提供することが望まれる。また多摩大学大学院との連携に見られるような、既存の教育機関とのネットワーク拡充により、より充実した学習環境の整備が期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「第2の人生を始める、ミドル・シニアが集結。80歳現役を後押しする大学「ライフシフト大学」開校5周年記念イベントを開催 | 株式会社ライフシフトのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000085849.html, (参照 2025-01-08).