記事の要約
- 大阪芸術大学が『OSAKA光のルネサンス2024』に参加
- 中之島バラ園に黄道十二星座のうち8種を展示
- 音響演出で四季の移ろいを表現
大阪芸術大学によるOSAKA光のルネサンス2024への芸術計画学科の参画
大阪芸術大学の芸術計画学科は、冬の恒例イベント『大阪・光の饗宴2024』のコアプログラムである『OSAKA光のルネサンス2024』に2024年12月14日から参加している。芸術計画学科の学生たちは「『星命』 〜中之島から広がる宇宙〜」と題し、都会では見ることが困難な星空をバラ園に表現する展示を実施している。
展示では黄道十二星座のうち8種をストリングライトで制作し園内に配置することで、広大な宇宙空間を地上で再現している。中央には惑星をイメージした巨大バルーンを設置し、一定間隔で色を変化させることで月と太陽の表現を行っている。
さらに音響面では各エリアで春の鳥のさえずりや夏の花火など、季節の風物詩となる音を流すことで四季の移ろいを表現している。園内を歩きながら視覚と聴覚の両面で星空と季節の変化を体験できる展示となっている。
OSAKA光のルネサンス2024展示概要
項目 | 詳細 |
---|---|
イベント名 | 『星命』 〜中之島から広がる宇宙〜 |
開催期間 | 2024年12月14日(土)〜12月25日(水) |
会場 | 中之島公園バラ園 |
主な展示内容 | 黄道十二星座8種のストリングライト、惑星イメージの巨大バルーン |
演出効果 | 四季の風物詩を表現する音響、月と太陽を表現する照明の色彩変化 |
ストリングライトについて
ストリングライトとは、複数のLEDライトを一本の線状に連結した照明装置のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 柔軟な配置が可能で曲線的な形状の表現に適している
- 低消費電力で長時間の点灯が可能
- LED素子を一定間隔で配置することで均一な光の表現が可能
今回の展示では、星座の形状を忠実に再現するためにストリングライトの特性を活用している。一筆書きのような連続的な線の表現が可能なストリングライトは、星と星を結ぶ星座線の表現に最適であり、夜空の星座を地上に再現する手段として効果的な選択となっている。
OSAKA光のルネサンス2024の展示に関する考察
芸術計画学科による今回の展示は、都市部で失われつつある星空体験を芸術的に再現する試みとして高く評価できる。ストリングライトによる星座の表現と巨大バルーンによる天体の演出は、天文学的な正確性と芸術的な表現のバランスを巧みに取り、来場者に新しい星空体験を提供している。
音響による季節表現を組み合わせることで、単なる視覚的な展示にとどまらない多感覚的な体験を創出している点も注目に値する。四季の移ろいを音で表現することで、日本の伝統的な季節感と現代的な光の演出を融合させ、新しい芸術表現の可能性を示している。
今後は、このような芸術的な展示が環境教育や天文教育との連携を深めることで、より教育的な価値を持つ展示へと発展する可能性がある。都市部における星空体験の創出は、環境問題への意識啓発にもつながり、芸術と教育の新しい接点となり得るだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「大阪芸術大学 芸術計画学科 『大阪・光の饗宴2024』のコアプログラム『OSAKA光のルネサンス2024』に参加 中之島バラ園に星空を映し出す | 大阪芸術大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000044215.html, (参照 2025-01-08).