記事の要約
- 札幌三育小学校が2026年3月末で閉校を決定
- 1951年からの75年の歴史に幕を下ろす
- 少子化による児童数減少が主な要因
札幌三育小学校の閉校決定とその歴史
学校法人三育学院は2024年3月19日の理事会において、札幌三育小学校を2026年3月末で閉校することを決議した。1951年4月の開校以来70余年にわたり、聖書の教えを基礎とした三育教育を実践してきた札幌三育小学校は、少子化による児童数の減少により閉校を余儀なくされることとなったのだ。
札幌三育小学校は1951年の開校以来、児童一人ひとりを神様に愛されるかけがえのない存在として捉え、知育・徳育・体育のバランスの取れた人物の育成を目指してきた。学校法人三育学院は閉校までの期間も変わらぬ教育方針を貫き、最後まで三育教育を実践することを表明している。
2026年3月に75年の歴史に幕を下ろすことになる札幌三育小学校だが、札幌三育幼稚園は小学校閉校後も教育活動を継続する。長年にわたり築き上げてきた三育教育の精神は、卒業生たちを通じて未来へと受け継がれていくことが期待されるだろう。
札幌三育小学校の変遷と今後の展望
項目 | 詳細 |
---|---|
開校年 | 1951年4月 |
閉校予定 | 2026年3月末 |
歴史 | 75年 |
移転時期 | 1988年4月 |
教育方針 | 聖書の教えを基礎とした知育・徳育・体育のバランス重視 |
閉校後の展開 | 札幌三育幼稚園は継続して教育活動を実施 |
三育教育について
三育教育とは、知育・徳育・体育のバランスを重視した教育方針のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 聖書の教えを基礎とした人格形成
- 児童一人ひとりの個性を重視した教育
- 知育・徳育・体育の調和のとれた人物育成
三育教育は札幌三育小学校において70年以上にわたり実践されてきた教育理念であり、児童一人ひとりをかけがえのない存在として捉える特徴を持つ。神様からの愛を基礎とした全人教育を通じて、バランスの取れた人格形成を目指す教育方針として長年支持されてきたのである。
札幌三育小学校の閉校に関する考察
札幌三育小学校の閉校決定は、日本の私立小学校が直面している少子化問題の深刻さを浮き彫りにしている。70年以上の歴史を持つ教育機関が閉校を余儀なくされる状況は、私学教育の持続可能性について重要な示唆を与えているのだ。
一方で、札幌三育幼稚園が教育活動を継続することは、三育教育の理念が完全に失われるわけではないという希望を示している。幼児教育段階での三育教育の実践を通じて、その精神や価値観を次世代に継承していく可能性を見出すことができるだろう。
また、閉校までの期間も変わらぬ教育方針を貫くという姿勢は、教育機関としての責任感と使命感を示している。最後まで質の高い教育を提供し続けることで、75年の歴史に相応しい締めくくりとなることが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「札幌三育小学校 閉校のお知らせ | 学校法人三育学院のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000093880.html, (参照 2025-01-08).