記事の要約
- ECマーケティングが関東私立大学30校のウェブサイトを調査評価
- 中央大学が総合点99.0点で1位、国士舘大学が94.6点で2位
- ユーザビリティの7つの評価軸で各大学サイトを詳細分析
関東私立大学のウェブサイトユーザビリティ調査2024-2025
ECマーケティング株式会社は2024年12月25日、関東地方の私立大学30校を対象としたウェブサイトのユーザビリティ調査結果を発表した。同社のコンサルタントチーム3名による評価の結果、中央大学が総合点99.0点を獲得して1位、国士舘大学が94.6点で2位、文教大学が88.3点で3位となっている。
調査においては、トップページの視認性と操作性、ナビゲーションの視認性と操作性、キーワード検索の視認性と操作性など7つの評価軸を設定し、各項目を詳細に分析した。少子化に伴う受験生獲得競争が激化する中、大学独自のホームページを通じた魅力発信の重要性が高まっている背景がある。
1位の中央大学は、対象者別メニューやハンバーガーメニュー、クイックリンクを効果的に活用し、複雑な大学サイトの構造をわかりやすく整理している点が高評価を得た。またキャンパスライフを想像させる画像や動画素材の表現技術も充実しており、若年層のユーザーに配慮したビジュアル表現が実現されているという評価を受けている。
大学サイトユーザビリティ評価まとめ
中央大学 | 国士舘大学 | 文教大学 | |
---|---|---|---|
総合評価点 | 99.0点 | 94.6点 | 88.3点 |
特徴的な機能 | 対象者別メニュー | 情報の階層構造化 | 動的ナビゲーション |
ビジュアル面 | キャンパスライフ表現 | インフォグラフィックス | センスの良い構成 |
ユーザビリティについて
ユーザビリティとは、製品やサービスの使いやすさを示す指標のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ウェブサイトの操作性や視認性を評価する重要な基準
- ユーザーの目的達成までの効率性と満足度を測定
- 直感的な理解のしやすさと情報アクセスの容易さを重視
今回の大学サイト評価では、トップページの視認性から問い合わせのしやすさまで、受験生の視点に立った7つの評価軸が設定された。各大学のウェブサイトは、これらの基準に基づいて3名の評価者によるヒューリスティック評価が実施され、ユーザビリティの品質が客観的に測定されている。
大学サイトのユーザビリティ向上に関する考察
評価上位校に共通する特徴として、受験生の情報探索行動を深く理解した上でのナビゲーション設計が挙げられる。特にスマートフォン利用を前提としたメニュー構成や、視覚的な情報提示の工夫は、デジタルネイティブ世代の利用習慣に適合した優れた取り組みだと評価できるだろう。
今後の課題として、各大学サイトのアクセシビリティ対応の強化が必要になってくるだろう。画像や動画コンテンツの増加に伴い、視覚障害者への配慮や多言語対応など、より幅広いユーザーへの対応が求められる。また、パーソナライズ機能の実装により、個々の受験生の関心に応じた情報提供の実現も検討の価値がある。
ウェブサイトを通じた受験生とのコミュニケーションは、今後さらに重要性を増すことが予想される。AIチャットボットの導入や、オープンキャンパスとの連携強化など、オンラインとオフラインを効果的に組み合わせた情報発信の仕組みづくりが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「受験生にとって魅力的でわかりやすいサイトは?2024-2025私立大学サイトユーザビリティランキング(関東地方編) | ECマーケティング株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000029038.html, (参照 2025-01-08).