記事の要約
- 山元ヒルズファームと尚絅学院大学が商品開発を開始
- 食品ロス削減と高付加価値化を目指したブルーベリー加工品開発
- 栄養バランスに配慮した多様な商品展開を計画
産学共同でのブルーベリー商品開発プロジェクト始動
株式会社山元ヒルズファームは、2024年11月25日に尚絅学院大学において代表取締役の小林幸男による講義を実施し、ブルーベリーの収穫後損失削減を目的とした加工商品の共同開発プロジェクトを開始した。猛暑の影響で収量が予定を下回ったブルーベリーの有効活用と、若者への一次産業の重要性伝達を目指している。
このプロジェクトでは、従来のギフト販売に加えて、尚絅学院大学総合人間科学系健康栄養部門の学生がZ世代の視点を活かした新商品の企画開発を行う。ペット用やホテル向け、高齢者向けなど幅広い層に対応した商品ラインナップの展開によって、市場価値の向上を図っている。
開発される商品は栄養価が高く食べやすい設計となっており、特に高齢者の健康支援と食事の楽しみの提供を重視している。持続可能な農業の実現と未来へ残せる商品開発を通じて、食品ロスの削減とブルーベリー加工品の付加価値向上を目指すことになった。
ブルーベリー商品開発プロジェクトの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施企業 | 株式会社山元ヒルズファーム |
協力機関 | 尚絅学院大学総合人間科学系健康栄養部門 |
開発商品 | ブルーベリー加工品(ペット用、ホテル向け、高齢者向け) |
主な目的 | 食品ロス削減、市場価値向上、栄養価の確保 |
特徴 | Z世代の視点を活かした商品企画、持続可能な農業の実現 |
食品ロスについて
食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず廃棄される食品のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 収穫後の品質劣化や規格外品の発生による廃棄
- 流通過程での商品の傷みや賞味期限切れによる廃棄
- 消費者の購入後の食べ残しや期限切れによる廃棄
農業分野における食品ロスは、気候変動や自然災害による収穫量の変動、規格外品の発生など様々な要因で発生している。山元ヒルズファームのような加工品開発による有効活用は、食品ロス削減に向けた重要な取り組みとなっている。
産学連携プロジェクトに関する考察
山元ヒルズファームと尚絅学院大学の連携は、実践的な商品開発経験を学生に提供するとともに、企業側には若い世代の視点を取り入れる機会を創出している。この産学連携モデルは、地域農業の課題解決と教育機会の創出という両面で大きな可能性を持っている。
高齢化社会における食品開発において、栄養面と食べやすさの両立は重要な課題となっている。ブルーベリーの特性を活かした加工品開発は、高齢者の健康維持と食の楽しみの提供という観点で、市場ニーズに合致した取り組みとなるだろう。
持続可能な農業の実現には、気候変動への対応と収益性の確保が不可欠となっている。加工品開発による付加価値向上は、農業経営の安定化につながる重要な戦略であり、今後の展開が注目される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「宮城県産ブルーベリーの収穫後損失(食品ロス)を減らすため尚絅(しょうけい)学院大学と山元ヒルズファームが産学共同で商品開発開始 | 株式会社山元ヒルズファームのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000120152.html, (参照 2025-01-08).