記事の要約
- biimaと学研が品川区小学生向けに走り方教室を開催
- SPLYZA Motionを活用した科学的な動作分析を実施
- 参加者の96%が満足と回答し高い評価を獲得
品川区小学生向け「足が速くなる教室」の開催
株式会社biimaと株式会社学研ホールディングスは、品川区の小学生を対象とした「足が速くなる教室」を2024年12月25日に共同開催した。このイベントでは学研のノウハウとbiimaの科学的なスポーツプログラムを融合させ、動画解析ツール「SPLYZA Motion」を活用しながら親子で正しい体の使い方や走るためのポイントを学ぶ機会を提供している。
近年の子どもの体力は昭和60年頃と比較して基礎的運動能力が低く、特に中学校女子ではスポーツをほとんどしない層が3割を超える状況にある。この社会課題に対応するため、体力測定事業を手がける学研と連携し、小学生の運動能力向上を目指した新しい取り組みを開始することになった。
イベントでは従来の一方的な指導ではなく、親子で参加できるアクティブラーニング型の形式を採用している。SPLYZAの協力のもと、AIによるマーカーレス動作分析アプリ「SPLYZA Motion」を活用し、参加者一人ひとりの走り方を動画で撮影して比較分析を行った結果、多くの子供たちのピッチ数やストライドが向上したことが確認された。
走り方教室の実施概要
項目 | 詳細 |
---|---|
主催 | 株式会社biima、株式会社学研ホールディングス |
対象 | 品川区の小学生 |
使用ツール | SPLYZA Motion(AIによるマーカーレス動作分析アプリ) |
参加者数 | 54人 |
満足度 | 96%が「とても満足」「満足」と回答 |
特徴 | 親子参加型のアクティブラーニング、科学的な動作分析 |
アクティブラーニングについて
アクティブラーニングとは、学習者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称であり、以下のような特徴を持つ。
- 学習者が主体的に問題発見や解決に取り組む
- グループワークやディスカッションを通じた協働学習を重視
- 実践的な学びを通じて深い理解を促進
本イベントではアクティブラーニングの手法を取り入れ、親子で実際の陸上選手の動画と自分の走りを比較分析することで、より実践的な学びを実現している。動画解析ツールを活用しながら親子で理想の走り方や改善ポイントについて話し合うことで、効果的な技術習得と理解の深化を図っている。
小学生向け走り方教室に関する考察
動画解析ツールを活用した科学的なアプローチと親子参加型のアクティブラーニングの組み合わせは、従来の指導方法に比べて効果的な学習環境を提供している。特に参加者の96%が満足と回答していることから、子どもたちの運動能力向上に対する新しいアプローチとして高い評価を得ていると言えるだろう。
今後の課題として、このような取り組みを品川区以外の地域にも展開し、より多くの子どもたちが参加できる機会を提供することが重要となる。また、定期的なフォローアップ指導や家庭での練習方法の確立など、継続的な運動習慣の形成を支援する仕組みづくりも必要になってくるだろう。
運動能力の二極化という社会課題に対して、最新のテクノロジーと教育手法を組み合わせた本取り組みは、新しい可能性を示している。今後は蓄積されたデータを活用した個別最適化された指導プログラムの開発や、オンラインでの指導支援など、さらなる発展が期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【biima×Gakken】品川区の小学生を対象にアクティブラーニングと動作解析ツール『SPLYZA Motion』を活用した「足が速くなる教室」を開催 | 株式会社biimaのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000147646.html, (参照 2025-01-08).