ジャパン・メディカル・カンパニーが慶應義塾大学と頭蓋変形研究で共同契約を締結、医学的知見の蓄積と治療法の確立へ

ジャパン・メディカル・カンパニーが慶應義塾大学と頭蓋変形研究で共同契約を締結、医学的知見の蓄積と治療法の確立へ

PR TIMES より

記事の要約

  • ジャパン・メディカル・カンパニーが慶應義塾大学と共同研究を開始
  • 頭蓋変形に関する3件の研究テーマで契約を締結
  • 小児科・形成外科・脳神経外科の専門医が参画

慶應義塾大学との頭蓋変形研究に関する共同研究契約締結

株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーは2024年12月26日、慶應義塾大学と頭蓋変形に関する3件の共同研究契約を締結したことを発表した。慶應義塾大学は2024年5月から赤ちゃんの頭のかたち外来を開設しており、頭蓋変形に関する科学的知見の蓄積が不足している現状に対応するため、両者での共同研究の実施に至ったのである。

共同研究は小児科学教授の鳴海覚志先生による乳幼児の頭蓋変形のリスク要因の検討、形成外科学専任講師の坂本好昭先生による位置的頭蓋変形の長期予後の調査、脳神経外科学専任講師の三輪点先生による日本人の平均前頭形態の検討の3テーマで構成されている。各専門分野の知見を活かした研究テーマとなっているのだ。

大学病院での頭のかたち外来の意義として、適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療の臨床だけでなく、それらに関する研究の実施が挙げられている。未来の常識を創造し、教育を通じて臨床現場に還元していくことを目指した取り組みとなっている。

共同研究の概要

小児科 形成外科 脳神経外科
研究テーマ 頭蓋変形のリスク要因検討 位置的頭蓋変形の長期予後調査 日本人の平均前頭形態検討
担当教員 鳴海覚志教授 坂本好昭専任講師 三輪点専任講師
研究目的 早期予防策の開発 治療法の適正化 手術計画の効率化

公式サイト

頭蓋変形について

頭蓋変形とは、赤ちゃんの頭の形が歪むことを指す医学的な状態であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 向き癖など外部からの圧力が主な原因となる
  • 生後3ヶ月から8ヶ月が治療の適期とされる
  • 専用ヘルメットによる治療が可能

頭蓋変形の治療においては、適切な診断と治療時期の見極めが重要となっている。専用の3Dスキャナーやスマートフォンアプリによる計測が可能となっており、医師との連携による早期発見と適切な治療介入が可能となっているのだ。

頭蓋変形研究に関する考察

慶應義塾大学と企業の共同研究による頭蓋変形の科学的知見の蓄積は、赤ちゃんの健やかな成長を支援する上で重要な意義を持っている。特に日本人特有の頭蓋形態データの収集と分析は、より効果的な治療方法の開発につながる可能性が高いだろう。

今後は研究成果の臨床現場への還元と、医療従事者への教育プログラムの充実が課題となることが予想される。データの蓄積と分析による科学的根拠に基づいた治療指針の確立が、頭蓋変形治療の標準化につながるものと考えられるだろう。

また、スマートフォンアプリによる計測技術の精度向上も期待される分野である。より多くの家庭で手軽に頭蓋変形のスクリーニングが可能になることで、早期発見・早期治療の機会が増加するものと考えられる。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「ジャパン・メディカル・カンパニーが慶應義塾大学と共同研究契約を締結し頭蓋変形に関する研究を開始 | 株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000046445.html, (参照 2025-01-08).