記事の要約
- ベネクスとラグビー部がPHT繊維ウェアの効果を調査
- 睡眠の質の向上に有効であることが判明
- 休養のリテラシー向上に向けた取り組みを推進
ベネクスのPHT繊維ウェアの睡眠効果調査結果
株式会社ベネクスは明治大学ラグビー部と共同で、独自開発のPHT繊維を使用したウェアの効果を2024年12月26日に発表した。株式会社ユーフォリアが提供するコンディション管理ソフト「ONE TAP SPORTS」を活用した調査では、トレーニング負荷が高い状況下でも睡眠の質が保たれることが明らかになっている。
明治大学ラグビー部の部員20名を対象に、就寝時にPHT繊維を使用したウェアと使用していないウェアを着用したグループで分け、睡眠の質を12日間の集中的な練習期間中で調査を実施した。ONE TAP SPORTSを使用して睡眠に関する点数を記録し、データの分析を行ったのである。
調査の結果、PHT繊維を使用していないウェアを着用したグループでは、調査最後の3日間で睡眠の質が初日比65.83%まで低下したのに対し、PHT繊維を使用したウェアを着用したグループでは86.83%の維持率を示した。この結果は、PHT繊維を使用したウェアが睡眠の質の低下を抑制する効果があることを示している。
明治大学ラグビー部×PHT繊維ウェアの調査概要
項目 | 詳細 |
---|---|
調査期間 | 2024年7月9日~7月20日(12日間) |
対象者数 | 20名(明治大学ラグビー部Aチーム選手) |
選定条件 | トップ選手・怪我による離脱なし・データ100%入力可能 |
取得データ | 睡眠の質 |
入力ルール | 毎朝同時刻に入力・初日を100として評価 |
遠赤外線について
遠赤外線とは、波長が3μm~1000μmの赤外線のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 熱を持つ物体から自然に放射される電磁波
- 生体組織への深い浸透性を持つ
- 血行促進効果が科学的に確認されている
遠赤外線は人体に対して様々な生理作用をもたらすことが研究によって明らかになっており、PHT繊維に組み込まれたナノプラチナなどの鉱物から放出される遠赤外線が血行促進効果を発揮する。遠赤外線による血行促進効果は、スポーツ選手のコンディショニングや疲労回復において重要な役割を果たすことが期待されている。
PHT繊維ウェアによる睡眠効果調査に関する考察
明治大学ラグビー部とのPHT繊維ウェアの共同調査は、科学的根拠に基づいた休養のあり方を示す重要な成果となった。特に集中的な練習期間中でも睡眠の質が維持されたことは、アスリートのコンディショニング管理において大きな意義があるだろう。
今後はPHT繊維ウェアの長期的な使用による効果や、異なるスポーツ種目での検証が課題となるかもしれない。調査データの蓄積によって、より効果的な使用方法や個人に合わせた最適な活用法を見出すことが求められるだろう。
コンタクトスポーツであるラグビーにおいて、トレーニング以外の時間の過ごし方が競技力向上に大きな影響を与えることが確認された。今後はPHT繊維ウェアを活用した休養の質の向上が、競技者のパフォーマンス向上に寄与することが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「明治大学 ラグビー部×VENEXの共同調査を実施。ベネクス独自開発の技術「PHT繊維」を使用したウェアが睡眠の質向上へ影響することが明らかに | 株式会社ベネクスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000230.000065392.html, (参照 2025-01-08).