大塚製薬が食育ゲームアプリ「もぐもぐタウン」を公開、小学生500名の実証実験で食育効果を確認

大塚製薬が食育ゲームアプリ「もぐもぐタウン」を公開、小学生500名の実証実験で食育効果を確認

PR TIMES より

記事の要約

  • 大塚製薬が食育ゲームアプリ「もぐもぐタウン」を公開
  • 食事をカメラで撮影するとARで食材キャラクターが出現
  • 小学校4校で500名の児童による利用体験調査を実施

食育ゲームアプリ「もぐもぐタウン」の発表とその効果

大塚製薬株式会社は子どもが食や栄養について楽しく学べる食育ゲームアプリ「もぐもぐタウン」を2024年2月19日にリリースした。食事をカメラで撮影すると食材のキャラクター「もぐみん」がARで出現し、最大100食材と25万種類の「もぐみん」を集めることでゲームを進行することが可能になっている。

「もぐもぐタウン」は2024年6月17日から11月21日までの期間、小学校4校の3~4年生合計500名を対象に利用体験調査を実施した結果、食事のバランスへの意識や食材の旬についての知識が向上することが判明している。食育を支援するツールとしての効果が期待されるものだろう。

アプリの開発にはソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の食事画像解析AI技術と株式会社asken独自のメニューの食材データベースが活用されており、楽しみながら食や栄養バランスの大切さを学ぶことが可能になった。実際に偏食がひどい児童が苦手な食材にも興味を持つなどの効果が確認されている。

食育ゲームアプリ「もぐもぐタウン」の概要

項目 詳細
公開開始日 2024年2月19日
調査期間 2024年6月17日~11月21日
対象学年 小学校3~4年生
調査規模 小学校4校500名
推奨環境 iOS16.0以降、Android OS 11.0以降
主な機能 食事撮影によるAR表示、食材キャラクター収集、食育クイズ

もぐもぐタウン特設サイト

ARについて

ARとは「Augmented Reality(拡張現実)」の略称で、現実の環境に仮想的な情報を重ね合わせて表示する技術のことを指す。以下のような特徴が挙げられる。

  • 現実世界にデジタル情報を重ねて表示可能
  • スマートフォンのカメラを通じてリアルタイムに体験できる
  • 教育や娯楽など幅広い分野での活用が可能

「もぐもぐタウン」ではARを活用して食事の写真から食材を認識し、その食材に対応したキャラクターを画面上に表示することで、子どもたちの食への興味を引き出している。食事の撮影から食材の学習まで、ARによって直感的で楽しい体験を提供することが可能になっている。

食育ゲームアプリに関する考察

「もぐもぐタウン」は食育をゲーム化することで、子どもたちが楽しみながら食の知識を習得できる画期的なアプローチを実現している。AIによる画像認識技術とARの組み合わせによって、単なる知識の詰め込みではなく、実際の食事体験と連動した学習が可能になったことは大きな進歩であると言えるだろう。

今後の課題として食材認識の精度向上や新しい教育コンテンツの追加が考えられるが、教育現場からの意見をフィードバックとして取り入れることで改善が期待できる。特に栄養教育の観点から、季節ごとの特別イベントや地域特産物との連携など、より多角的なアプローチの実装が望まれるところだ。

将来的には家庭での調理実習との連携や、他の教育アプリとの相互運用性の向上など、食育の枠を超えた展開も視野に入れるべきである。教育現場での実証結果を活かしながら、より効果的な食育支援ツールとしての発展が期待されるところだ。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「小学生が利用体験!食育ゲームアプリ「もぐもぐタウン」調査実施 / 苦手な食材も挑戦したくなる!?アプリ体験後、食事に関する子どもの意識に変化も。 | 食育ゲームアプリ「もぐもぐタウン」広報事務局のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000137733.html, (参照 2025-01-08).