記事の要約
- ニフティキッズの給食調査で好きなメニュー1位は「あげパン」
- 小学生は一定量食べれば残せる制度、中学生は自由に残せる制度が多数
- 約9割の小中学生が給食を好意的に評価
ニフティキッズの給食に関する調査結果
ニフティ株式会社は子ども向けサイト「ニフティキッズ」にて実施した給食に関する調査結果を2024年12月26日に公開した。調査では小中学生を中心とした2,344人から回答を得て、学校給食について95.5%の学校で提供されていることが明らかになっている。
好きなメニューでは「あげパン」が1位となり、2021年と2022年に1位だった「カレーライス」は2位となった。給食に対する評価は「おいしい」「どちらかといえばおいしい」を合わせると約9割が好意的な意見を示している。
給食を残すことについては62.7%が「ある」と回答し、小学校では「一定量食べたら残せる」というルールが最多である一方で、中学校では「ルールはなく残せる」という回答が多数を占めている。給食を残す主な理由として「苦手な食べ物だから」「量が多いから」が挙げられた。
給食に関する調査結果まとめ
小学生 | 中学生 | |
---|---|---|
給食の有無 | 98.3% | 91.6% |
残す際のルール | 一定量食べたら残せる | ルールはなく残せる |
好きなメニュー1位 | あげパン | あげパン |
好きなメニュー2位 | カレーライス | カレーライス |
食育について
食育とは、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 栄養バランスの取れた食事の重要性を学ぶ
- 食文化や食習慣を理解し継承する機会を提供
- 食を通じたコミュニケーション能力の向上を促進
学校給食は食育の重要な実践の場として位置づけられており、栄養バランスの良い食事を提供するだけでなく、食事マナーや感謝の心を育む機会となっている。中学校では小学校と比べて給食の残食に関するルールが緩やかになっており、より自主的な判断が求められる傾向にある。
学校給食制度に関する考察
給食に関する調査結果から、小中学生の多くが給食を好意的に捉えていることが明らかになったが、一方で残食の問題も浮き彫りとなっている。特に苦手な食べ物や量の多さが残食の主な理由として挙げられており、個々の生徒の食事量や嗜好に合わせた柔軟な対応が必要だろう。
中学校では給食の残食に関するルールが緩和される傾向にあり、生徒の自主性を重視する姿勢が見られる。このような段階的な指導方針は、食育の観点から見ても理にかなっており、生徒の成長に合わせた適切なアプローチといえるだろう。
今後の給食制度においては、食物アレルギーへの対応や多様な食文化への配慮がより重要になってくると考えられる。給食を通じた食育の効果を最大限に引き出すためにも、栄養バランスと生徒の嗜好のバランスを取りながら、柔軟な運営体制を整えていく必要があるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【調査結果】好きな給食のメニュー1位は「あげパン」!給食で嫌いな食べ物が出たら、小学生は「一定量食べたら残せる」、中学生は「ルールはなく残せる」が最多 | ニフティ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000354.000023383.html, (参照 2025-01-08).