記事の要約
- 岡山大学がOU-SPRING 2024 Winter Research Symposiumを開催
- 博士課程の研究者79人がポスターセッション形式で研究発表
- 最優秀発表賞1件と優秀発表賞3件を選出し表彰
岡山大学のOU-SPRING 2024 Winter Research Symposiumの開催概要
岡山大学は2024年12月11日、次世代研究者挑戦的研究プログラムの一環としてOU-SPRING 2024 Winter Research Symposiumを津島キャンパスの創立五十周年記念館で開催した。本シンポジウムはJST採択事業として実施されており、トランスファラブルスキルや異分野融合研究能力の強化促進を目指すものである。
シンポジウムにはOU-SPRING認定者79人のほか、若手研究者アカデミー会員や博士前期課程学生ら約50人が参加して実施された。参加者は3グループに分かれてポスタープレゼンテーションを行い、異分野の研究者との交流を深めながら活発な議論を展開した。
参加者による投票の結果、大学院保健学研究科の辻秀真さんが最優秀発表賞を受賞し、香川龍恭さん、BAO JIYUANさん、岡大晴さんの3名が優秀発表賞に選ばれた。シンポジウム後には交流会も開催され、研究者間のネットワーク構築が促進された。
OU-SPRING 2024の主要な成果
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2024年12月11日 |
開催場所 | 岡山大学津島キャンパス 創立五十周年記念館 |
参加者数 | OU-SPRING認定者79人、その他約50人 |
発表形式 | ポスターセッション(3グループ制) |
受賞内容 | 最優秀発表賞1件、優秀発表賞3件 |
トランスファラブルスキルについて
トランスファラブルスキルとは、研究活動を通じて習得した能力を異なる分野や状況でも活用できる汎用的なスキルのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 研究分野を超えて応用可能なコミュニケーション能力
- 異分野との協働を促進する課題解決能力
- 社会実装を見据えたマネジメント能力
岡山大学のOU-SPRINGプログラムでは、研究者が将来さまざまな場面で活躍できるよう、トランスファラブルスキルの向上に重点を置いている。2024年度の認定者選考では86人の応募者から49人が選定され、多様な分野での活躍が期待されている。
OU-SPRINGプログラムに関する考察
OU-SPRINGプログラムの特筆すべき点は、異分野交流を通じた研究者の総合的な能力開発にある。研究者が自身の専門分野に留まらず、他分野の研究者と積極的に交流することで、より広い視野と柔軟な思考力を養成することが可能となっている。
一方で、研究者の増加に伴い、きめ細かな支援体制の維持が課題となる可能性がある。研究支援体制の強化と効率化を図りながら、各研究者の個性や研究テーマに応じた適切なサポートを提供することが重要となるだろう。
今後は、産業界との連携をさらに強化し、研究成果の社会実装を促進することが期待される。OU-BRIDGEを通じた卒業生ネットワークの活用や、企業との共同研究プロジェクトの拡大により、研究成果の社会的インパクトを高めることが可能となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【岡山大学】OU-SPRING 2024 Winter Research Symposiumを開催~地域中核・特色ある研究大学:岡山大学を担う次世代ナレッジワーカーを育成~ | 国立大学法人岡山大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002796.000072793.html, (参照 2025-01-08).