記事の要約
- WACAの資格保有者が合計1万4928人に到達
- 公式テキスト2025年版で生成AI活用を本格解説
- ウェブ解析士試験の11月合格率は88%を記録
WACAの資格保有者数と認定試験実績
一般社団法人ウェブ解析士協会は2024年12月27日、ウェブ解析士やSNSマネージャー、ウェブ広告マネージャーなどの資格保有者が合計1万4928人に達したことを発表した。各資格の内訳を見ると、ウェブ解析士が1万3585人、SNSマネージャーが1027人、ウェブ広告マネージャーが316人となっている。
公式テキストの2025年版ではマーケティングにおける生成AIの活用について本格的な解説が追加されており、デジタルマーケティングの最新動向を反映した内容となっている。WACAの資格は3つのカテゴリーで構成され、それぞれ複数のグレードが設定されているのだ。
2024年11月の認定講座受講者数は112人、認定試験受験者数は427人を記録しており、年度累計ではそれぞれ1115人と3288人に達している。合格者数は377人で合格率は88%となっており、高い学習効果が示されている。
WACA資格の保有者数データ
資格種別 | 保有者数 |
---|---|
ウェブ解析士 | 10,691人 |
上級ウェブ解析士 | 2,778人 |
ウェブ解析士マスター | 116人 |
初級SNSマネージャー | 717人 |
上級SNSマネージャー | 272人 |
チーフSNSマネージャー | 38人 |
初級ウェブ広告マネージャー | 236人 |
上級ウェブ広告マネージャー | 80人 |
ウェブ解析について
ウェブ解析とは、Webサイトのアクセスデータを収集・分析し、ビジネス上の意思決定に活用する手法のことを指す。以下のような特徴が挙げられる。
- アクセス解析ツールを用いたデータ収集と分析
- ユーザー行動の把握とKPI設定による効果測定
- 分析結果に基づく改善提案とPDCAサイクルの実施
WACAが提供するウェブ解析士資格は、ウェブマーケティングの基礎となるウェブ解析スキルの習得を目的としている。正しいデータ分析と意思決定ができる人材の育成に貢献し、デジタルマーケティング分野での専門性を高める機会を提供している。
WACA資格制度に関する考察
ウェブ解析士協会が提供する資格制度は、デジタルマーケティング人材の育成において重要な役割を果たしている。特に生成AIの活用に関する内容を2025年版テキストに盛り込んだことは、最新のテクノロジートレンドへの対応を示す取り組みとして評価できる。
今後の課題として、資格保有者の実務での活躍を支援する継続的な学習機会の提供が重要になってくるだろう。WACAには定期的なスキルアップセミナーやケーススタディの共有など、実践的な学びの場を更に充実させることが期待される。
デジタルマーケティングの進化に合わせて、資格制度自体も柔軟に進化していく必要がある。特にSNSやウェブ広告の分野では、プラットフォームの変化やテクノロジーの革新が激しいため、カリキュラムの継続的なアップデートが不可欠だ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【WACA資格】受講者数・受験者数・合格率(2024年11月1〜30日) | 一般社団法人ウェブ解析士協会のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000617.000026172.html, (参照 2025-01-08).