記事の要約
- 宅浪生の第一志望大学合格率が37.5%を記録
- 学習計画の立案・作成・実行が最大の課題
- モチベーション維持と科目別学習法も重要課題に
自宅浪人の高い合格実績とじゅけラボ予備校のアンケート調査
じゅけラボ予備校は2024年12月9日から12月16日にかけて、自宅浪人経験がある19歳から26歳の男女88人を対象としたアンケート調査を実施した。調査の結果、第一志望大学への合格率が37.5%に達し、一般的に言われている10%以下という成功率を大きく上回ることが判明している。
第二志望大学への合格率は35.2%となり、第三志望以下の大学に合格した割合は18.2%となることが明らかになった。全ての大学に不合格だった学生の割合は9.1%と低く、宅浪生の学習環境が確実に整備されていることが浮き彫りとなっている。
宅浪生の課題として最も多かったのは学習計画の立案・作成・実行で33.0%を占めており、次いでモチベーションの維持が31.8%となっている。科目ごとの勉強法や自分に合った参考書・問題集の選定なども上位に挙がり、宅浪生特有の学習環境整備の重要性が示されることとなった。
宅浪生の課題と合格状況まとめ
合格状況 | 主な課題 | その他の課題 | |
---|---|---|---|
第1位 | 第一志望大学合格(37.5%) | 学習計画の立案・作成・実行(33.0%) | 健康管理(5.7%) |
第2位 | 第二志望大学合格(35.2%) | モチベーションの維持(31.8%) | 情報収集の難しさ(5.7%) |
第3位 | 第三志望以下合格(18.2%) | 科目ごとの勉強法(15.9%) | 特にない(5.7%) |
モチベーションの維持について
モチベーションの維持とは、長期的な目標達成に向けて学習意欲を保ち続けることを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 目標設定と定期的な見直しによる意欲の維持
- 学習進捗の可視化による達成感の獲得
- 仲間との交流や情報共有による孤独感の軽減
宅浪生の31.8%がモチベーションの維持を課題として挙げている点は、孤独な学習環境における精神面での支援の重要性を示唆している。一人で学ぶ環境であるため、予備校に通う場合と比べて仲間や講師との交流が少なく、モチベーションの維持に影響を及ぼす可能性が高いことが明らかとなった。
宅浪生の合格率と課題に関する考察
宅浪生の第一志望大学合格率が37.5%という数値は、オンライン学習サービスの充実や自宅学習環境の整備が大きく影響している可能性が高い。特に自分のペースで学習を進められる点や、経済的負担が軽減される点は、宅浪という選択肢の魅力を高めているだろう。
今後の課題として、学習計画の立案・作成・実行を支援するシステムの構築が重要となってくる。オンラインでの学習支援サービスの充実により、個々の学習スタイルに合わせた柔軟な計画立案が可能になれば、宅浪生の成功率はさらに向上するだろう。
宅浪生の学習環境整備には、モチベーション維持のための仕組みづくりも欠かせない。オンラインでの学習コミュニティの形成や、定期的な進捗確認の機会を設けることで、孤独感の解消と学習意欲の維持が期待できる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「一般論を覆す宅浪(自宅浪人)の成功率。浪人1年目の第一志望大学への合格37.5% | 株式会社エンライクのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000107104.html, (参照 2025-01-08).