記事の要約
- オーネットが2025年新成人の恋愛・結婚意識調査を実施
- 交際経験者が過去10年で最低の53.7%に低下
- 将来の結婚意向が73.2%で過去最低水準を記録
2025年新成人の恋愛・結婚意識調査結果
株式会社オーネットは2025年に成人式を迎える新成人410人を対象に恋愛・結婚に関する意識調査を2024年11月27日から12月4日にかけて実施した。調査対象である2025年新成人は高校入学時期がコロナ禍と重なっており、異性との交際機会が大幅に減少した影響が顕著に表れる結果となっている。
新成人の交際経験については全体で53.7%が「経験あり」と回答し、過去10回の調査で最も低い結果となった。現在の交際状況については全体の27.8%が「交際している」と回答し、男性は前年から増加(25.2%→29.4%)、女性は減少(33.7%→26.7%)という結果になっている。
将来の結婚意向については「早く結婚したい、いずれは結婚したい」という回答が73.2%で過去最低水準となった。結婚相手に求める条件としては「価値観が合うこと」が全体の74.7%で最多となり、「趣味が合うこと」が34.3%、「顔や容姿が好みかどうか」が30.7%と続いている。
新成人の恋愛・結婚意識まとめ
全体 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|
交際経験あり | 53.7% | 53.5% | 53.8% |
現在交際中 | 27.8% | 29.4% | 26.7% |
結婚意向 | 73.2% | 73.6% | 72.9% |
マッチングアプリについて
マッチングアプリとは、インターネットを通じて出会いを提供するサービスのことで、以下のような特徴がある。
- スマートフォンから手軽に異性との出会いを探せる
- プロフィールや写真で相手を選べる
- 趣味や価値観でマッチングが可能
新成人の交際相手との出会いにおいて、マッチングアプリは全体の9.6%を占める重要な出会いの場となっている。特に女性の利用率が男性の2倍となっており、デジタルネイティブ世代の新たな出会いのツールとして定着しつつある。
新成人の恋愛・結婚意識調査に関する考察
新成人の交際経験が過去10年で最低となった背景には、コロナ禍による行動制限が大きく影響していることが考えられる。一方で今後の交際意向については51.7%が積極的な姿勢を示しており、コロナ禍の影響から脱却しつつある兆しも見られている。
将来の結婚意向が過去最低水準となった要因としては、経済的な不安や価値観の多様化が挙げられる。しかし結婚相手に求める条件として価値観の一致を重視する傾向が強まっていることから、結婚に対する慎重さと同時に、より良いパートナーシップを求める意識の表れとも解釈できるだろう。
今後は、デジタルツールを活用した新しい出会いの形が更に普及していくことが予想される。マッチングアプリやSNSを通じた出会いが増加傾向にある中、安全で信頼できる出会いの場を提供することが、結婚支援サービス業界の重要な課題となっていくだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【第30回】2025年「新成人」の恋愛・結婚に関する意識調査 | 株式会社オーネットのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000022091.html, (参照 2025-01-08).