記事の要約
- RECCOOがZ世代400人に対する流行語大賞調査を実施
- 80%以上が「ふてほど」のノミネートに納得できないと回答
- 最も納得感を得られた言葉は「Bling-Bang-Bang-Born」
2024年度流行語大賞に対するZ世代の意識調査結果
株式会社RECCOOは、Z世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」を通じて、2024年度の流行語大賞に関する大規模な調査を2024年11月28日に実施した。調査対象となった大学生400人の回答から、年間大賞に選出された「ふてほど」に対して80%以上が納得できないとの結果が明らかになっている。
調査結果によると、ノミネート語の中で最も納得感を得られた言葉は「Bling-Bang-Bang-Born」で、その納得度は95%に達している一方で、「名言が残せなかった」は最も納得感が低く、88%が納得できないと回答している。流行語大賞TOP10の中でも、世代による認識の差が顕著に表れる結果となった。
また、30個のノミネート語全体を対象とした調査では、「BeReal」「Bling-Bang-Bang-Born」「猫ミーム」が上位を占め、SNSやインターネット関連の言葉に高い共感が集まった。一方で「被団協」「侍タイムスリッパー」「やばい、かっこよすぎる俺」は最も共感されなかった言葉として挙げられている。
2024年度流行語大賞のノミネート語に関する調査結果まとめ
かなり納得 | まあ納得 | あまり納得できない | 全く納得できない | |
---|---|---|---|---|
Bling-Bang-Bang-Born | 69% | 26% | 3% | 2% |
界隈 | 51% | 31% | 10% | 8% |
新紙幣 | 35% | 43% | 14% | 8% |
裏金問題 | 29% | 39% | 20% | 12% |
ふてほど | 4% | 10% | 25% | 61% |
流行語大賞について
流行語大賞とは、その年に話題となった言葉やフレーズを選出し表彰する制度のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 社会現象や時代の変化を反映した言葉を選出
- メディアやSNSでの使用頻度が選考基準の一つ
- 世代や立場によって認知度や共感度に差が生じやすい
流行語大賞の選考は、その年の社会的な出来事や文化的な影響を考慮して行われているが、今回の調査結果からは若者世代と選考結果との間に大きな認識の差があることが明らかになった。特にSNSやインターネット関連の言葉に対する若者の高い共感度が浮き彫りとなっている。
2024年度流行語大賞の選考結果に関する考察
2024年度の流行語大賞における「ふてほど」の選出は、世代間のコミュニケーションギャップを浮き彫りにする結果となった。特にZ世代の大学生からの低い支持率は、従来の選考基準が若者の言語感覚や文化的価値観を十分に反映できていない可能性を示唆している。
一方で、「Bling-Bang-Bang-Born」や「BeReal」といったSNS発信の言葉が高い支持を集めた点は、現代のコミュニケーション形態の変化を如実に表している。今後は、従来のメディアだけでなく、デジタルプラットフォームでの言葉の広がりや影響力も、より重視される必要があるだろう。
流行語大賞の意義を維持しつつ、より幅広い世代の共感を得るためには、選考過程における世代別の意見収集や、デジタルメディアの影響力の測定方法の見直しが求められる。若者の言語感覚と従来の選考基準との乖離を埋めることが、今後の課題となるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【Z世代のホンネ調査】大学生400人に聞いた!2024年度 流行語大賞への納得感。80%以上が「ふてほど」のノミネートに「納得できない」と回答。 | 株式会社RECCOOのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000160.000033607.html, (参照 2025-01-08).