記事の要約
- ネパール初の自動車運送業分野特定技能1号評価試験の実施決定
- キングス職業訓練センターにて1月18日に試験を実施
- 試験翌日にマッチングイベントを開催予定
ネパールにおける自動車運送業分野特定技能1号評価試験の開始
BLUE SKY JAPAN株式会社は、2025年1月18日にネパール初となる自動車運送業分野特定技能1号評価試験をキングス職業訓練センターで実施することを発表した。この試験は2024年3月に特定技能制度の対象分野として加わった自動車運送業分野における正式な評価試験であり、日本での就労を目指すネパールのドライバー経験者にとって重要な機会となるだろう。
試験の実施に先立ち、2024年7月には試験実施主体である一般財団法人日本海事協会によるプレテストがネパールで実施され、その成果を踏まえて本試験の実施が決定された。試験会場となるキングス職業訓練センターでは日本語教育プログラムを通じて自動車運送業に必要な技能習得を支援しており、多くの受験者が準備を進めている。
試験翌日の2025年1月19日には、試験受験者と日本企業を結ぶマッチングイベントが開催される予定となっている。この取り組みは、特定技能人材の採用を検討している企業に対して、直接的な採用機会を提供することで、効率的な人材確保を実現することが期待されるだろう。
特定技能1号評価試験の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施日 | 2025年1月18日 |
実施場所 | キングス職業訓練センター |
試験分野 | 自動車運送業分野 |
実施主体 | 一般財団法人日本海事協会 |
関連イベント | マッチングイベント(1月19日開催) |
特定技能1号について
特定技能1号とは、日本の在留資格の一つで、特定の産業分野において一定の専門性・技能を有する外国人材に与えられる資格のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 特定産業分野での就労を目的とした在留資格
- 一定の専門性・技能レベルの証明が必要
- 最長5年間の在留期間が認められる
自動車運送業分野における特定技能1号は、深刻な人手不足に直面している運送業界において、外国人材の受け入れを促進するための重要な制度となっている。2024年3月に新たに特定技能制度の対象分野として加わり、ネパールでは初めての評価試験実施に向けて準備が進められてきた。
特定技能1号評価試験に関する考察
ネパールでの特定技能1号評価試験の実施は、日本の運送業界における人材確保の新たな可能性を示唆している。日本語教育プログラムと技能習得支援を組み合わせた包括的なアプローチは、質の高い人材の育成と確保につながる重要な取り組みとなるだろう。
今後は試験実施体制の整備と共に、合格者の日本での就労環境の整備も重要な課題となってくる。特に言語面でのサポートや生活環境の整備、現場での技術指導体制の確立など、受け入れ企業側の体制づくりが求められるだろう。
マッチングイベントの開催は、企業と候補者の相互理解を深める重要な機会となる。このような取り組みを通じて、技能実習制度から特定技能制度への円滑な移行が実現され、持続可能な人材確保の仕組みが構築されることが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ネパール国内初の「自動車運送業分野」特定技能1号評価試験の実施決定 | BLUE SKY JAPAN株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000155625.html, (参照 2025-01-11).