京都芸術大学の学生50名が南座の一文字看板を制作、伝統技術の継承と新春公演の華やかさを表現

京都芸術大学の学生50名が南座の一文字看板を制作、伝統技術の継承と新春公演の華やかさを表現

PR TIMES より

記事の要約

  • 京都芸術大学が南座の一文字看板を学生50名で制作
  • 2025年1月公演用の看板を12月23日に掲出予定
  • 産学連携で伝統技術の保存・継承を目指す

京都芸術大学の学生による南座一文字看板制作プロジェクト

京都芸術大学と松竹株式会社・南座は、産学連携プロジェクトとして2018年から南座正面の一文字看板制作を実施している。2024年12月23日には、2025年1月公演「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」の一文字看板を掲出する予定で、看板職人の減少を受けて伝統技術の保存・継承を目指す取り組みとなっている。

京都芸術大学の芸術教養センター丸井栄二教授と非常勤講師の藤部恭代先生の指導のもと、学生50名が約2か月をかけて幅10.3m×高さ1.45mの看板を制作した。京都市都市計画局からの指導を受け、京都の景観を損なわず新春の華やかさを表現するため、色合いにも特別な工夫が施されている。

14作目となる今回の制作では、2025年1月2日から開催される松竹創業130周年記念公演に向けた看板を完成させた。掲出期間は2024年12月23日から2025年1月8日までとなっており、1月7日には制作に携わった学生たちが現地見学を行う予定となっている。

南座一文字看板制作の詳細

項目 詳細
制作期間 2024年11月~12月(約2か月)
看板サイズ 幅10.3m×高さ1.45m
参加人数 学生50名
掲出期間 2024年12月23日~2025年1月8日
公演初日 2025年1月2日
現地見学日 2025年1月7日

産学連携プロジェクトについて

産学連携プロジェクトとは、教育機関と企業が協力して実践的な学習機会を提供する取り組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 実践的な技術習得と現場経験の機会を学生に提供
  • 企業の実際の課題解決に学生が参画可能
  • 伝統技術の継承と新しい発想の融合を実現

京都芸術大学と南座の産学連携は、伝統的な看板制作技術の継承という社会的課題に対応するものだ。この取り組みは学生たちにプロの現場で経験を積む機会を提供している。

南座一文字看板制作に関する考察

伝統技術の継承者不足という課題に対し、教育機関が主体となって取り組む本プロジェクトは重要な意義を持っている。産学連携による実践的な学びの場の創出は、学生たちの技術習得だけでなく、伝統文化への理解を深める機会としても機能するだろう。

今後の課題としては、習得した技術を次世代にどのように伝えていくかという点が挙げられる。プロジェクトの継続性を確保するためには、参加学生の技術レベルの維持向上と、指導体制の充実が必要となるはずだ。

将来的には、このプロジェクトで培われた経験を活かし、他の伝統技術分野への展開も期待される。デジタル技術との融合や新しい表現方法の開発など、伝統と革新を両立させた取り組みへと発展していく可能性を秘めている。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「今回も京都芸術大学の学生が南座の2025年1月公演「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」の“一文字看板”を制作!12月23日(月)に南座でお披露目。制作した学生たちが1月7日(火)に南座に集います! | 学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000500.000026069.html, (参照 2025-01-08).