アウェアファイと産業医科大学がリワークプログラムの共同研究を開始、ハイブリッド型支援で職場復帰をサポート

記事の要約
- アウェアファイと産業医科大学がリワークプログラムの研究を開始
- 医療リワークとアプリを組み合わせたハイブリッド型プログラムを実施
- 新座すずのきクリニックで2024年12月から2025年1月まで実施予定
休職者向けリワークプログラムの実行可能性研究を開始
株式会社Awarefy(本社:東京都新宿区)は、産業医科大学(産業生態科学研究所)と共同で休職者向けのリワークプログラムの実行可能性研究を2024年12月16日に開始した。このプログラムは施設での集団リワークプログラムとアプリを用いた自己学習プログラムを組み合わせたハイブリッド型を採用している。
研究対象である新座すずのきクリニックのリワークプログラム参加者は16セッションの集団プログラムと、アウェアファイアプリの学習コースに取り組む形式で進められる。セッション終了後には振り返りアンケートを実施し、プログラムの効果を測定することで既存のリワークプログラムの課題解決を目指すのだ。
研究では産業医科大学の江口尚教授が共同研究者として参画し、プログラム終了後は参加者へのアンケートとインタビューを実施する予定だ。さらにプログラム完了から6ヶ月後に再度アンケートを実施することで、プログラムの定着度を検証することになっている。
リワークプログラムの実施内容まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
実施期間 | 2024年12月〜2025年1月 |
実施場所 | 新座すずのきクリニック |
セッション構成 | 全16セッション(1セッション最長60分) |
実施頻度 | 週2セッション |
研究機関 | 産業医科大学、株式会社Awarefy、新座すずのきクリニック |
リワークプログラムについて
リワークプログラムとは、休職者の職場復帰をサポートするための総合的な支援プログラムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 集団プログラムによる社会性の回復支援
- 段階的な負荷設定による職場復帰への準備
- 専門家によるケアと復職に向けた実践的なトレーニング
アウェアファイのリワークプログラムは、医療機関での集団プログラムとアプリを活用した自己学習を組み合わせることで、より効果的な職場復帰支援を目指している。既存のプログラムとの大きな違いは、AIメンタルパートナーアプリを活用することで、プログラム参加者が24時間365日メンタルヘルスケアを受けられる点にある。
ハイブリッド型リワークプログラムに関する考察
集団プログラムとアプリを組み合わせたハイブリッド型のアプローチは、従来のリワークプログラムの課題を克服する可能性を秘めている。特に、アプリを活用することで参加者は施設外でも継続的にメンタルヘルスケアを受けられ、より効果的な職場復帰支援が期待できるだろう。
一方で、デジタルツールの活用には年齢や技術習熟度による利用格差が生じる可能性がある。アプリの使いやすさを向上させるとともに、必要に応じて対面でのサポートを強化することで、より多くの参加者が効果的にプログラムを活用できる環境を整備することが重要だ。
今後は、アプリを通じて収集されたデータの分析により、個々の参加者に最適化されたプログラムの提供が可能になると期待される。さらに、AI技術の進化により、よりパーソナライズされたメンタルヘルスケアの実現が見込まれるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「アウェアファイ、産業医科大学、新座すずのきクリニックと共同で、休職者に対するリワークプログラムの実行可能性研究を開始 | 株式会社Awarefyのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000057374.html, (参照 2025-01-15).