ロッテが鹿児島市立錦江台小学校で歯の健康づくり講座を実施、キシリトール習慣の定着に向けた取り組みが成果

記事の要約
- ロッテが鹿児島市立錦江台小学校で歯の健康講座を実施
- 給食後のキシリトールガムで歯の健康習慣を促進
- 約1ヶ月間の実施で家庭での実践率が18.2%向上
錦江台小学校での歯の健康づくり講座とキシリトール習慣化の取り組み
株式会社ロッテは2024年11月18日から12月16日にかけて、鹿児島市立錦江台小学校にて「出張講座 楽しく学ぼう!歯の健康づくり」を実施し、キシリトール入りガムを提供した。日本学校保健会の企画・監修のもと、日本歯科大学名誉教授の福田雅臣氏が講師を務め、子どもたちの歯の健康習慣形成を目指す取り組みを展開している。
講座では給食後に3分間のガムタイムを設け、キシリトール入りガムを活用した実践的な歯の健康づくりを行った。銀紙にガムを包んで先生がゴミを回収する手順を通じて、正しいゴミの捨て方も同時に学習することができ、その後の歯磨きまで一連の流れとして実施している。
初回の講座と最終日に実施したアンケート調査によると、家庭でキシリトール入りガムを取り入れている児童の割合が11.3%から29.5%まで上昇した。講座を通じて児童からは「甘くて美味しいのにキシリトールは砂糖ではないことに驚いた」という感想が寄せられ、継続的な習慣化への意欲が見られている。
歯の健康づくり講座の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施期間 | 2024年11月18日〜12月16日 |
実施場所 | 鹿児島市立錦江台小学校 |
講座内容 | 給食後の3分間ガムタイム、ゴミの正しい処理方法、歯磨き指導 |
主な成果 | 家庭でのキシリトールガム使用率が11.3%から29.5%に上昇 |
企画・監修 | 日本学校保健会、日本歯科大学名誉教授 福田雅臣氏 |
キシリトールについて
キシリトールとは、自然界に存在する糖アルコールの一種で、甘味料として使用される成分のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 砂糖のような甘みがありながら虫歯の原因とならない
- 歯の再石灰化を促進する効果がある
- フィンランドなど予防歯科先進国で広く活用されている
学童期からの歯の健康づくりにおいて、キシリトールは重要な役割を果たすことが期待されている。特に給食後のような食後の歯のケアに活用することで、継続的な歯の健康管理習慣の形成に貢献することが可能だ。
歯の健康づくり講座に関する考察
学校での歯の健康づくり講座は、子どもたちが実践的に学べる環境を提供している点で非常に効果的である。給食後のガムタイムという具体的な時間設定と、ゴミの処理までを含めた一連の流れを習慣化することで、長期的な健康管理スキルの習得につながっていくだろう。
今後は家庭での実践率をさらに高めていくことが課題となるが、学校での取り組みを通じて得た知識や経験を家庭でも活かせるような仕組みづくりが重要である。保護者向けの情報提供や、家庭でも継続しやすい具体的なタイミングの提案など、学校と家庭の連携をより強化していく必要があるだろう。
また、この取り組みをモデルケースとして他の学校への展開も期待される。各学校の状況に応じてプログラムをカスタマイズしながら、より多くの児童が歯の健康づくりを実践的に学べる機会を提供することが望ましい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ロッテ、鹿児島県鹿児島市立錦江台小学校にて開催した「出張講座 楽しく学ぼう!歯の健康づくり」へキシリトール入りガムを提供 | 株式会社ロッテのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000110734.html, (参照 2025-01-15).