記事の要約
- サーモスが女子栄養大学と連携し物価高対策を開始
- 真空断熱スープジャーを学生に贈呈しレシピ開発へ
- 大学生の食費抑制と栄養バランス改善を目指す
サーモスと女子栄養大学による食生活改善プロジェクト
サーモス株式会社は2024年12月24日、学校法人香川栄養学園女子栄養大学の栄養学部上西一弘教授のゼミに所属する学生との連携プロジェクトを発表した。このプロジェクトは大学生の食費抑制と栄養バランス改善を目的としており、真空断熱スープジャーを活用した新しい食事ソリューションの開発を目指している。
サーモスが実施した調査によると、約9割の大学生が物価上昇に伴う食費支出の抑制を望んでおり、手作り弁当においてはコストパフォーマンスが最重要視されている状況が明らかになった。厚生労働省の調査でも20代女性の野菜摂取量が全世代で最も少ないことが判明しており、若年層の栄養バランスの改善が急務となっている。
女子栄養大学との取り組みでは、栄養学部の学生たちが真空断熱スープジャーを活用した栄養価の高いレシピを開発する予定だ。このレシピは2025年1月に公開されることが決まっており、手軽に野菜を摂取できる新しい食事スタイルの提案を目指している。
プロジェクトの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施企業 | サーモス株式会社(本社:東京都港区) |
連携機関 | 学校法人香川栄養学園 女子栄養大学(本部:東京都豊島区) |
対象製品 | 真空断熱スープジャー(JEDシリーズ) |
調査期間 | 2024年11月29日~12月5日 |
調査対象 | 全国の大学生(18歳以上)女性計333名 |
レシピ公開予定 | 2025年1月 |
栄養バランスについて
栄養バランスとは、人体に必要な各栄養素を適切な割合で摂取することを指す。主な要素として以下のような点が挙げられる。
- 炭水化物、タンパク質、脂質の三大栄養素のバランス
- ビタミン、ミネラルの適切な摂取量
- 野菜類からの食物繊維の確保
厚生労働省の調査によると、若年層における野菜摂取量の不足が深刻な問題となっており、特に20代女性の摂取量が最も少ないことが明らかになっている。一日の野菜摂取推奨量は350gと定められているが、実際の摂取量はその基準を大きく下回っている状況だ。
サーモスと女子栄養大学の連携に関する考察
サーモスと女子栄養大学の連携は、物価高騰下における大学生の食生活改善という社会課題に対する実践的なアプローチとして評価できる。特に栄養学を専攻する学生たちの専門知識を活かしたレシピ開発は、理論と実践を組み合わせた効果的な解決策になり得るだろう。
ただし、開発されるレシピが実際の大学生の生活リズムや調理スキルに適合しているかという課題も存在する。レシピの複雑さや材料コスト、準備時間などが学生の実態に即していない場合、継続的な活用は難しくなることが予想されるため、実用性の高いレシピ開発が求められている。
今後は開発されたレシピの効果検証や、他大学への展開なども検討する必要がある。特に男子学生も含めた幅広い層への対応や、地域特性を考慮したレシピのカスタマイズなど、プロジェクトの拡大可能性を探ることが重要だ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「サーモスが女子栄養大学の学生との取り組みを実施 | サーモス株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000053758.html, (参照 2025-01-08).