DICTメンバーが東北大学加齢医学研究所の分野研究員に任用、音楽が人間の心身に与える影響の研究を推進へ

記事の要約
- DICTメンバーの三留丈樹が東北大学の分野研究員に任用
- DICTでは音楽レーベルやタレント事務所を立ち上げ
- 東北大学で音楽が心身に及ぼす影響の研究を推進
DICT初期メンバーの東北大学分野研究員任用と音楽プロデュース実績
株式会社Link & Innovationが運営するWeb 3.0 / DAOコミュニティDICTから誕生した企業の一つである株式会社Virgoの共同創業者三留丈樹が、2024年11月に東北大学加齢医学研究所臨床加齢医学研究分野の分野研究員として任用された。DICTの初期メンバーとして音楽や映像、書籍、イベントなど幅広い分野のプロデュースを手掛けてきた実績が認められたのだ。
三留丈樹がDICTにおいて立ち上げた音楽レーベル「DICT Records」では、2024年にクラシック音楽やアンビエント、電子音楽、ダンスミュージックなど19タイトル31トラックをプロデュースし、書籍レーベル「DICT Publishing」やタレント事務所「DICT Agency」も設立した。音楽プロデューサーとしては300曲以上の制作実績があり、環境省のプロモーション音楽なども手掛けている。
DICTでは創設者の山本晋也が東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター社会起業推進分野の特任教授として研究内容の社会実装を推進しており、三留の音楽が人間の心身に及ぼす影響に関する研究も展開される。今後は東北大学との連携を通じて、新たな健康関連サービスの開発と社会実装が期待されている。
DICTの活動拠点と関連組織
項目 | 詳細 |
---|---|
創設時期 | 2022年3月 |
運営会社 | 株式会社Link & Innovation |
本拠地 | 東京都渋谷区代々木 DICT CUBE TOKYO |
主要拠点 | DICT Base Miura、DICT Base Miyako、DICT BASE FUJI、DICT Base Toyooka |
派生企業数 | 12法人 |
主要事業 | Web 3.0 / DAOによる共創イノベーション |
DAOについて
DAOとは「Decentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)」の略称で、ブロックチェーン技術を基盤とした新しい組織形態のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 中央集権的な管理者を必要とせず、参加者による自律的な運営が可能
- スマートコントラクトによって組織のルールがプログラムとして実装
- 意思決定プロセスの透明性と自動執行性を実現
DICTはこのDAO形式を採用することで、Web 3.0時代における新しい共創の形を模索している。音楽や映像、書籍など様々なコンテンツ制作においても、DAOの特徴を活かした分散型の制作体制と意思決定プロセスを構築することで、革新的なプロジェクトを生み出すことが可能になっている。
DICTの東北大学分野研究員任用に関する考察
DICTメンバーが東北大学の分野研究員として任用されたことは、Web 3.0やDAOの知見を持つ人材が学術研究機関で活躍する新たな可能性を示している。特に音楽が人間の心身に及ぼす影響に関する研究は、エビデンスに基づいた新しいヘルスケアサービスの開発につながる重要な取り組みとなるだろう。
今後の課題として、アカデミアとWeb 3.0コミュニティの文化や価値観の違いを乗り越えた効果的な協業体制の構築が挙げられる。研究成果の社会実装においては、従来の学術研究の枠組みとDAOの特徴を活かした新しいアプローチの融合が求められるだろう。両者の強みを活かした革新的な成果の創出が期待される。
将来的には、音楽療法やデジタルヘルスケアなど、より広範な分野での産学連携の展開も視野に入れられる。Web 3.0技術を活用した研究成果の社会実装モデルの確立は、他の研究機関や企業にとっても参考になる先駆的な取り組みとなるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「DICTメンバーの東北大学 加齢医学研究所 臨床加齢医学研究分野 分野研究員任用に関するお知らせ | 株式会社Link & Innovationのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000142960.html, (参照 2025-01-16).