LIXILが小学4年生から6年生向けの包括的性教育教材を公開、思春期の心と体の変化に関する学習をサポート

LIXILが小学4年生から6年生向けの包括的性教育教材を公開、思春期の心と体の変化に関する学習をサポート

LIXILが小学4年生から6年生向けの包括的性教育教材を公開、思春期の心と体の変化に関する学習をサポート

PR TIMES より

記事の要約

  • LIXILが小学生向け包括的性教育の教材を公開
  • 山村菜実先生監修で思春期の心と体について解説
  • 教材は45分授業に対応し無料ダウンロード可能

LIXILによる小学生向け包括的性教育教材の公開

株式会社LIXILは東京美容クリニック理事長 浜田病院理事長の山村菜実先生の監修のもと、小学校4年生から6年生を対象とした包括的性教育教材「10代の心と体のこと」を2025年1月15日に公開した。本教材は思春期における心と体の変化について学べる内容となっており、ビデの使用方法に関する説明も含まれている。

教材には配布資料とスライド、小学校教諭向けの説明ガイドラインの3点が含まれており、45分の授業での展開を想定して製作されている。LIXILの調査では女性のビデ使用率が約5割に留まっており、使用方法を教わる機会が少ないことが明らかになったため、適切なケアの重要性を啓発する取り組みの一環として本教材が製作された。

LIXILは35年以上前からおしり専用とは別にビデ専用のノズルを搭載したINAXシャワートイレを開発しており、女性特有の健康課題の解決に向けて積極的な取り組みを展開している。産婦人科医からは特に生理中の衛生管理においてビデの使用が推奨されており、本教材を通じて適切なケアの知識普及を目指している。

教育教材の詳細

項目 詳細
対象年齢 小学校4年生~6年生
教材構成 配布資料、授業用スライド、授業用ガイド
監修者 東京美容クリニック理事長 浜田病院理事長 山村菜実先生
授業時間 45分
主な内容 思春期における心と体の変化、ビデの使用方法
提供形式 ホームページからの無料ダウンロード

教材ダウンロード

包括的性教育について

包括的性教育とは、性を生殖に限定せず、権利としての視点を持ち、人権を基盤にさまざまなテーマを扱う教育のことを指す。以下のような特徴が挙げられる。

  • 自己理解と人間関係の構築を重視
  • 同意や性の多様性など幅広いテーマを学習
  • 生活や人生を豊かにするための知識提供

LIXILが公開した教材では、従来の性教育の枠を超えて思春期特有の心身の変化や衛生管理の方法についても詳しく解説している。教材は小学校での授業実施を想定して作られており、教諭向けの説明ガイドラインも用意されているため、包括的性教育の実践をサポートする内容となっている。

包括的性教育教材の公開に関する考察

LIXILが公開した包括的性教育教材は、従来の性教育では取り上げられにくかった思春期の心身の変化や衛生管理について、体系的に学べる機会を提供している点が高く評価できる。教材が45分授業での展開を想定して作られており、現場の教師が活用しやすい形式となっていることも、実際の教育現場での導入を促進する要因となるだろう。

しかし、性教育に関する内容は地域や家庭によって受け止め方に差が生じる可能性があり、教材の活用には慎重な配慮が必要となる場合もある。この課題に対しては、保護者向けの説明会の開催や、地域の実情に合わせた教材のカスタマイズ機能の追加などが解決策として考えられるだろう。

今後は教材の活用事例や効果の検証を行い、より実践的な内容へとアップデートしていくことが期待される。特に、デジタル教材としての特性を活かしたインタラクティブな学習コンテンツの追加や、教師向けのオンライン研修プログラムの提供など、教育効果を高めるための機能拡充が望まれる。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「小学校4年生~6年生を対象とし、包括的性教育に基づいた「10代の心と体のこと」について学べる教材を公開 | 株式会社LIXILのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000692.000015099.html, (参照 2025-01-16).

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