NPO CLOUDYがガーナのアグボグブロシー地区に初の学校建設、幼稚園・託児所併設で地域の教育環境向上へ

記事の要約
- NPO CLOUDYがガーナの学校建設プロジェクトを開始
- アグボグブロシー地区初の学校として幼稚園・託児所を併設
- クラウドファンディングで1000万円の資金調達を目指す
CLOUDYの教育支援プロジェクト始動
特定非営利活動法人CLOUDY(代表理事:銅冶勇人)は2025年1月15日、西アフリカ最大のゴミ山を抱えるガーナのアグボグブロシー地区に初めての学校を建設するプロジェクトを発表した。CAMPFIRE for Social Goodを通じて2025年2月18日までクラウドファンディングを実施し、建設費用として1000万円の資金調達を目指している。
CLOUDYは2020年からアグボグブロシー地区で緊急食糧支援を実施しており、地域住民との信頼関係を築いてきた。2024年8月には正式に土地の譲渡を受け、土壌整備を開始するなど具体的な準備を進めており、地域のチーフや住民からも期待の声が上がっている。
本プロジェクトでは、小学校に加えて幼稚園・託児所を併設し、給食の提供や日本発のカリキュラムを実施する予定だ。また、リサイクル・アップサイクル品を積極的に活用することで、ゴミ問題に対する新たなモデルケースを目指している。
CLOUDY SCHOOLの特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
施設内容 | 小学校、幼稚園、託児所、職員室、トイレ |
建設予算 | 1000万円(第一期目標額) |
特別カリキュラム | アート、音楽、そろばん |
福利厚生 | 栄養バランスの整った給食提供 |
環境配慮 | リサイクル・アップサイクル品の活用 |
電子廃棄物について
電子廃棄物とは、使用済みの電気・電子機器や、それらの部品のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 有害物質を含む可能性があり環境への影響が大きい
- 適切な処理をすれば資源として再利用が可能
- 先進国から途上国への不適切な輸出が問題視されている
アグボグブロシー地区は世界最大の電子廃棄物処理場として知られており、10万人以上の人々が生活している。CLOUDYの学校建設プロジェクトは、電子廃棄物問題に対する教育と啓発の拠点としても機能することが期待されている。
ガーナの教育支援に関する考察
CLOUDYの学校建設プロジェクトは、単なる教育施設の提供にとどまらず、地域コミュニティ全体の発展を見据えた包括的なアプローチを採用している点が評価できる。特に幼稚園・託児所の併設は、シングルマザーの就労支援という側面も持ち合わせており、教育と経済の両面から地域の自立を支援する取り組みとなっているだろう。
一方で、世界最大級のゴミ山という特殊な環境下での学校運営には、衛生面や安全面での課題が予想される。継続的な施設のメンテナンスや、周辺環境の改善に向けた取り組みを並行して進める必要があるだろう。
今後は地域住民との協働による学校運営体制の確立や、日本の教育ノウハウの現地への適切な移転が重要な課題となる。アグブロシー地区での成功モデルを確立することで、同様の課題を抱える他の地域への展開も期待できる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「10万人を超える人々が生きる西アフリカ最大のゴミ山に、初めての学校を建設するためのクラウドファンディングを開始! | 特定非営利活動法人CLOUDYのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000078139.html, (参照 2025-01-16).