順天堂大学が最新の情報通信技術を活用した外来診療をテーマに第54回都民公開講座を開催、医療DXの最前線を解説

記事の要約
- 順天堂大学が新しい情報通信技術活用の公開講座を開催
- 心疾患リハビリや小児医療のDXに関する講演を実施
- インバウンド医療や新たな診療アプローチについて解説
順天堂大学の公開講座で最新の外来診療技術を解説
順天堂大学は2025年2月1日13時より第54回都民公開講座「新しい情報通信技術を活用したこれからの外来診療」を会場とオンラインのハイブリッド形式で開催する予定だ。小川講堂での対面形式とZoomを活用したオンライン配信の2つの参加方法が用意され、参加者は当日の状況に応じて受講方法を自由に変更することが可能となっている。
公開講座では心疾患患者向けの遠隔リハビリテーションや小児医療のデジタルトランスフォーメーションに関する講演が予定されており、医療現場におけるテクノロジー活用の最新動向が紹介される。インバウンド患者への遠隔医療相談や生成AIを活用した書類作成など、先進的な医療サービスの実践例も解説されるだろう。
本講座の座長には順天堂大学大学院医学研究科から山路健教授と内藤俊夫教授が就任し、最新の医療技術と実践的な知見を提供する。講演は一般向けに構成され、参加費は無料となっているが事前申込が必要となっている。
公開講座の開催概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2025年2月1日(土) 13:00~15:00 |
開催形式 | ハイブリッド開催(会場・Zoomライブ配信) |
会場 | 順天堂大学本郷・お茶の水キャンパス 7号館小川講堂 |
参加費 | 無料(事前申込要) |
主催 | 順天堂大学医学部 |
後援 | 東京都医師会 |
遠隔医療について
遠隔医療とは、情報通信技術を活用して離れた場所にいる患者と医療従事者が医療サービスを提供・受診することができるシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 時間や場所の制約を受けずに医療サービスを提供可能
- オンラインでの診療相談や健康管理が実現
- リアルタイムでの患者モニタリングと遠隔指導が可能
順天堂大学の公開講座では特に心疾患患者の遠隔リハビリテーションとインバウンド患者向けの遠隔医療相談に焦点が当てられている。生成AIを活用した医療文書の作成など、最新のテクノロジーを組み合わせることで医療サービスの質的向上と効率化が期待できるだろう。
情報通信技術を活用した外来診療に関する考察
情報通信技術の医療現場への導入により、従来の対面診療に加えて遠隔での医療サービス提供が可能となり、医療アクセスの向上に大きく貢献している。特に心疾患患者の遠隔リハビリテーションは、通院負担の軽減と継続的なケアの実現という点で画期的な取り組みであり、今後の医療サービスのモデルケースとなる可能性が高いだろう。
一方で医療情報のデジタル化に伴うセキュリティリスクや、高齢者など情報機器の利用に不慣れな患者への対応が課題として挙げられる。医療機関には適切なセキュリティ対策の実施と、患者の情報リテラシーに応じた柔軟なサポート体制の構築が求められるだろう。
インバウンド医療における遠隔相談や生成AIの活用は、言語の壁を超えた医療サービスの提供を可能にする革新的な取り組みだ。今後は医療分野におけるAI活用の範囲が更に広がり、診断支援や治療計画の立案など、より高度な医療サービスの実現が期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「順天堂大学が「新しい情報通信技術を活用したこれからの外来診療」をテーマにした公開講座を開催 | 学校法人 順天堂のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000021495.html, (参照 2025-01-16).