ニフティがおこづかい調査を実施、小中学生の8割が受け取り、貯金志向が顕著に

記事の要約
- ニフティが小中学生のおこづかい調査を実施
- 約8割の小中学生がおこづかいを受け取り
- 貯金が最も多いおこづかいの使い道
ニフティによる小中学生おこづかい調査の結果
ニフティ株式会社は子ども向けサイト「ニフティキッズ」にて、小中学生を中心とした2,573人を対象としたおこづかいに関するアンケート調査を2025年1月17日に公開した。調査結果から全体の約8割の小中学生がおこづかいを受け取っており、小学生は月に500~1,000円、中学生は月に1,000~2,000円が最も多い金額となっている。
調査ではおこづかいの使い道として「貯金」が最も多く、貯金額については小学生が月に300円まで、中学生が月に500~1,000円を貯金している割合が高いことが判明した。おこづかいの使い方については、一度に使い切らない、貸し借り禁止、おこづかい帳の記入など、様々なルールが各家庭で設けられているのだ。
将来のアルバイト希望先についての質問では、「カフェや喫茶店」が1位、「本屋」が2位となり、サービス業への関心の高さが浮き彫りになった。調査対象者の約4分の1がおこづかいの増額交渉を試みており、成功のためには根気強い交渉や勉強との連携が有効であることが示唆されている。
おこづかい調査の詳細データ
項目 | 詳細 |
---|---|
調査期間 | 2024年11月5日~12月2日 |
有効回答数 | 2,573件 |
調査対象 | 小中学生を中心とするニフティキッズ訪問者 |
おこづかい所持率 | 約8割 |
主な使い道 | 貯金、本・雑誌・マンガ、お菓子やジュース、推しグッズ |
希望アルバイト先 | カフェや喫茶店、本屋、コンビニ、学童・保育、テーマパーク |
金銭教育について
金銭教育とは、子どもたちに適切なお金の使い方や管理方法を教えることを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 計画的な支出と貯金の習慣づけ
- 金銭トラブル防止のためのルール設定
- 将来の経済観念の形成に寄与
家庭によって方針は異なるものの、おこづかいを通じた金銭教育は子どもの金銭感覚を育む重要な機会となっている。おこづかい帳の記入や使用制限などのルール設定により、子どもたちは適切な金銭管理の基礎を学ぶことが可能だ。
おこづかい調査に関する考察
小中学生の約8割がおこづかいを受け取っている現状は、家庭における金銭教育の重要性が広く認識されていることを示している。おこづかいの使い道として貯金が最も多い結果からは、将来を見据えた金銭管理の意識が子どもたちに根付いていることが窺える。
一方で、おこづかいの金額や使用ルールは家庭によって大きく異なるため、金銭感覚に差が生じる可能性がある。学校教育と連携した金銭教育プログラムの導入や、年齢に応じた金銭管理のガイドラインの整備が今後の課題として浮上するだろう。
将来的なアルバイト希望先としてサービス業が上位を占めている点は、子どもたちの社会参画への意欲を示している。おこづかい管理を通じて培われた金銭感覚は、将来の職業選択や経済活動にも影響を与える可能性があるため、より体系的な金銭教育の確立が望まれる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「おこづかいをもらっている小中学生は約8割。小中学生のリアルなお小遣い事情 | ニフティ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000355.000023383.html, (参照 2025-01-18).