横浜市が新図書取次所「つづきの本ばこ」をららぽーと横浜に開設、子どもスペースと1,200冊規模の書架を完備

記事の要約
- ららぽーと横浜に図書取次所「つづきの本ばこ」を3月29日開設
- 市内初の1,200冊規模の書架と子どもスペースを設置
- 絵本の読み聞かせなどのオープニングイベントを実施
横浜市立図書館の新しい図書取次所「つづきの本ばこ」の開設
横浜市は2025年3月29日、都筑区のららぽーと横浜内に新たな図書取次所「つづきの本ばこ」の開設を発表した。市内の図書取次所として初めて1,200冊規模の書架を備え、絵本などの児童書から小説、暮らしに役立つ本まで幅広い蔵書を取り揃える予定だ。
施設内には子どもが靴を脱いで寛げる専用スペースを設置し、親子で絵本を読むことができる環境を整備している。さらに展示・イベントスペースでは都筑・緑図書館の司書が選書した企画展示を実施し、4月には「新しいことを始めよう」をテーマにした展示を予定している。
運営時間は平日が午前10時から午後8時まで、土日祝日は午前10時から午後9時までとなっている。開設を記念したオープニングイベントでは、地域のボランティアによる絵本の読み聞かせ会を3月29日と30日に実施するほか、乳幼児から小学生向けの本を紹介する企画展示も行う予定だ。
つづきの本ばこの施設概要
施設内容 | 利用可能時間 | 特徴 | |
---|---|---|---|
書架スペース | 1,200冊規模 | 施設営業時間内 | 児童書から一般書まで網羅 |
子どもスペース | 靴を脱いで利用可能 | 施設営業時間内 | 寝転がって読書可能 |
展示スペース | 司書による選書展示 | 施設営業時間内 | 月替わりのテーマ展示 |
図書取次所について
図書取次所とは、公共図書館の予約本の受け取りと返却ができるサービス拠点のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 予約した図書館の本の受け取りと返却が可能
- 商業施設内に設置され買い物ついでに利用可能
- 図書館本館より長い営業時間で利便性が高い
横浜市の図書取次所では、予約した本の受け取りと返却に加えて、書架から本を選んでその場で読むことも可能となっている。特に「つづきの本ばこ」では、1,200冊という市内最大規模の蔵書を備え、子ども向けの読書スペースも完備することで、図書館サービスの新たな形を提示している。
つづきの本ばこに関する考察
商業施設内に図書取次所を設置することで、買い物のついでに気軽に本を借りられる環境が整備され、市民の読書活動の活性化につながることが期待される。特に子ども向けスペースの設置は、幼少期からの読書習慣の形成に大きく貢献する可能性が高いだろう。
今後の課題として、1,200冊という限られた蔵書数の中で、利用者のニーズに応える本の選定と定期的な入れ替えが重要となってくる。また、商業施設内という立地を活かした独自のイベントの企画や、地域のボランティアとの継続的な連携体制の構築も必要だ。
長期的な展望としては、このような図書取次所の成功モデルを他の商業施設にも展開し、市内全域での読書環境の充実を図ることが望ましい。図書館サービスの新しい形として、市民の文化生活の向上に寄与することが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ららぽーと横浜に子どもスペースを備えた新しい図書取次所(愛称:つづきの本ばこ)を開設します!【3月29日】 | 横浜市のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001576.000013670.html, (参照 2025-03-04).