関西大学北陽高校が「刀」プロジェクトを展開、360人の生徒と24企業が連携しSDGs達成へ向け活動

記事の要約
- 関西大学北陽高校が「刀」プロジェクトの成果発表会を開催予定
- 360人の生徒が24企業と連携しSDGs達成に向け活動
- 2025年大阪・関西万博でも活動成果を発表予定
関西大学北陽高校の「刀」プロジェクト展開
関西大学北陽高等学校は2022年度から探究学習と産学連携による「刀」プロジェクトを展開しており、2024年度は360人の生徒が24の企業と協働して社会課題の解決に取り組んでいる。2025年3月13日には関西大学北陽高等学校総合体育館3階アリーナにて最終成果発表会を開催し、これまでの取り組みの成果を広く公開する予定だ。
2023年度のプロジェクトでは聴覚障がい者向けの「SOSカード」の試作や高栄養価のアスリート向け食品「ミルポテ」の開発、ドラッグストアでの店内CM放送、オリジナル企画品など具体的な成果を上げている。参加企業にとっても新たな価値創造の場として評価が高く、継続率は80%を超える結果となっている。
2024年度で3年目を迎えたプロジェクトでは社会実装を目指せる優れた提案や成果物が多く生まれており、生徒たちはインターネット募金を活用して実現に向けた資金調達にも取り組んでいる。EXPO 2025大阪・関西万博での活動発表やポスター展も予定されており、次世代の教育モデルとして注目を集めている。
「刀」プロジェクトの取り組み概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施期間 | 2022年度~現在 |
参加規模 | 生徒360人、連携企業24社 |
主な成果 | SOSカード、ミルポテ、店内CM放送、オリジナル企画品 |
企業継続率 | 80%以上 |
発表会日時 | 2025年3月13日 9:40~12:30 |
探究学習について
探究学習とは、生徒が主体的に課題を設定し、解決策を考え実践する学習方法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 課題設定から解決までの一連のプロセスを自主的に行う
- 実社会の課題に取り組むことで実践的な能力を養成
- 企業や地域との連携を通じて社会との接点を創出
「刀」プロジェクトでは産学連携を通じた探究学習により、生徒たちの主体性と考動力を育成している。リサーチや仮説検証、フィードバックを繰り返すプロセスを通じて、実践的な課題解決能力とSDGsへの理解を深めることができる。
「刀」プロジェクトに関する考察
産学連携による実践的な探究学習は、生徒たちの主体性と課題解決能力の育成に大きな効果をもたらしている。特に企業との協働を通じて実社会の課題に取り組むことで、座学だけでは得られない経験と学びを提供することができるのだ。
今後の課題として、プロジェクトの継続性と成果の社会実装に向けた支援体制の整備が挙げられる。インターネット募金による資金調達は一つの解決策だが、より安定的な支援の仕組みづくりが必要となるだろう。
将来的には他校への展開や企業との連携モデルの確立など、教育プログラムとしての普及が期待される。SDGs達成に向けた高校生の取り組みが社会に与えるインパクトは大きく、教育界全体にとって貴重な実践例となることが予想されるのだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「◆関西大学北陽高等学校が「刀」プロジェクト最終成果発表会を開催◆高校生が挑む社会課題解決 | 学校法人関西大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000013058.html, (参照 2025-03-06).