学研ステイフルがニューブロックの教育効果を調査、保育園職員280人の意見から創造性とコミュニケーション能力の向上を確認

記事の要約
- 保育園職員280人にニューブロックの教育効果を調査
- 独自のアイデア発現とコミュニケーション効果を86%以上が実感
- 年齢に応じた遊び方の変化と教育的効果を確認
学研ステイフルによるニューブロック教育効果調査の実施
日本出版販売株式会社のグループ会社である学研ステイフルは、学研ココファン・ナーサリーが運営する保育園の職員を対象にニューブロックの教育効果に関する調査を2025年1月24日から2月12日にかけて実施した。60周年を迎えるGakkenニューブロックは、大きくて柔らかい安心安全なブロック玩具として日本全国の保育施設で採用され、累計出荷数は1億個を超える実績を持つ。
調査では保育園職員280人から回答を得て、86.8%の職員が子どもの独自のアイデア発現を実感し、86.4%が他の子どもとのコミュニケーション促進効果を認めている。職員は子どもの自由な発想を尊重し、できたことを褒めることで自己肯定感の向上を目指す姿勢を示している。
年齢による遊び方の変化も明確に現れており、0〜1歳児では単純な並べ遊びが中心だが、2〜3歳児では実在するものの模倣へと発展し、4〜5歳児になると自分で考えた想像上のものを作るなど、創造性の発達段階に応じた活用が確認されている。
ニューブロックの年齢別遊び方まとめ
0〜1歳児クラス | 2〜3歳児クラス | 4〜5歳児クラス | |
---|---|---|---|
主な遊び方 | 並べる・繋げる遊び | 乗り物など実物の模倣 | 想像上のものを創作 |
遊びの特徴 | 色や形を楽しむ | ごっこ遊びが増加 | 自己表現力が向上 |
割合 | 44.4% | 47.3% | 45.5% |
非認知能力について
非認知能力とは、IQテストなどで数値化できない心理的・社会的能力のことを指し、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 自己制御力や忍耐力などの感情をコントロールする力
- 他者との協調性やコミュニケーション能力
- 目標に向かって努力を継続する意欲や動機付け
ニューブロック遊びを通じて、年長児が年少児に教えたり面倒を見たりする中で、自然と非認知能力が育まれていくことが観察されている。遊びを通じた学びの過程で、子どもたちは他者への思いやりや協調性、目標に向かって粘り強く取り組む姿勢を身につけていくことが期待できる。
ニューブロックの教育効果に関する考察
ニューブロックの教育効果として特筆すべきは、年齢に応じた段階的な発達支援が可能な点である。単純な並べ遊びから始まり、模倣遊びを経て創造的な表現活動へと発展していく過程で、子どもたちの認知能力と非認知能力の両方をバランスよく育むことができる。
今後の課題として、デジタル世代の子どもたちの興味をいかに実物のブロック遊びに向けさせるかという点が挙げられる。デジタルとアナログの良さを組み合わせた新しい遊び方の提案や、保育現場でのICT活用との連携など、時代に即した展開が求められるだろう。
将来的には、ニューブロックを使った遊びがSDGsや環境教育といった現代的なテーマとも結びつき、より多面的な教育効果を発揮することが期待される。保育現場での実践事例の共有や、家庭での遊び方の提案など、さらなる可能性を追求していく必要がある。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【保育園職員に聞いたニューブロックの教育効果とは】男女280人アンケート調査 | 日本出版販売株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000533.000023227.html, (参照 2025-03-06).