下関短期大学でふくレボ教室が開催、VRを活用した海洋環境教育で幼児教育の実践力向上へ
記事の要約
- 下関短期大学でふくレボ教室を開催し海洋環境を学習
- 保育学科の学生36名が海洋環境とふく食文化を体験
- VR体験と専門家による講義で海の現状を理解
下関短期大学でのふくレボ教室開催による海洋環境教育の実践
一般社団法人Minatodeフォーラムは2024年12月17日、下関短期大学保育学科の学生36名を対象に「ふくレボ教室」を開催した。この取り組みは下関を代表する魚であるフクを題材に、海洋環境の変化と現状を五感で体感しながら学ぶことを目的としており、2022年度から継続的に実施されている。
下関短期大学との連携は2023年から開始され、保育学科の学生たちが幼児教育の現場で活用できる海洋環境教育のカリキュラム開発を進めている。VR技術を活用した海中体験や専門家による講義を通じて、学生たちは海洋環境問題への理解を深めることができる。
海洋環境教育の実践として、南風泊市場での約7000匹のフグが海洋環境の変化による影響を受けた事例なども取り上げられた。実体験に基づく具体的な事例を通じて、海洋環境の変化が地域の水産業に及ぼす影響について学ぶ機会を提供している。
ふくレボ教室の概要まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2024年12月17日 |
開催場所 | 下関短期大学 |
参加人数 | 40名 |
主催団体 | 一般社団法人Minatodeフォーラム |
実施内容 | 海感VR360°体験、ふく食文化講座、環境教育講座 |
海洋環境教育について
海洋環境教育とは、海洋生態系や環境問題について理解を深め、持続可能な海洋資源の利用について学ぶ教育活動のことである。以下のような特徴が挙げられる。
- 実体験を通じた五感による学習機会の提供
- 地域の特色を活かした教材の活用
- 環境問題の理解と解決策の探求
海洋環境教育では、地域の特産物や文化を題材として取り上げることで、身近な問題として環境問題を捉えることができる。下関のふく食文化と結びついた教育プログラムは、次世代を担う子どもたちに海洋環境の重要性を伝える効果的な手段となっている。
ふくレボ教室の教育実践に関する考察
ふくレボ教室における VR技術の活用は、従来の座学では得られない没入感のある学習体験を提供することができる。実際の海中環境を疑似体験することで、学生たちの環境問題への理解が深まり、将来の幼児教育現場での実践に活かせる具体的なスキルを習得できるだろう。
今後の課題として、プログラムの継続的な改善と評価システムの確立が必要となってくる。教育効果の測定や実践事例の蓄積を通じて、より効果的な海洋環境教育のモデルケースとして発展させていくことが求められる。
将来的には、他の地域や教育機関との連携を通じて、プログラムの展開範囲を広げていくことも検討に値する。地域の特色を活かした海洋環境教育の実践例として、全国的なモデルケースとなる可能性を秘めているのだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「フクを通して海洋環境を学ぼう!「ふくレボ教室 in 下関短期大学」を開催しました! | 海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003159.000077920.html, (参照 2025-01-08).