GEOTRAが三井物産サス学アカデミーで北海道大学との産学連携プログラムを展開、人流データを活用した地域課題解決を目指す
記事の要約
- GEOTRAが三井物産サス学アカデミーに登壇
- 北海道大学で人流データ活用のワークショップを実施
- 地域課題解決に向けたプログラムを展開
GEOTRAの三井物産サス学アカデミー登壇と北海道大学でのワークショップ実施
株式会社GEOTRAは2024年11月16日から17日にかけて、三井物産の「三井物産サス学アカデミー」の一環として北海道大学でワークショップを開催した。サステナブルな未来を作るための探究学習プログラムとして、杉浦正吾環境学博士監修による「サス学羅針盤」を活用し、より実践的な学習を目指している。
北海道大学の学生たちは、地域社会が抱える課題の洗い出しから解決策の立案まで、活発なディスカッションを展開した。課題として特定エリアの集客力の弱さや車への依存、医療格差、若者の東京への流出などが挙げられ、人流データを活用した具体的な解決策を検討している。
GEOTRAは産学連携の取り組みを通じて、データを活用した地域課題の解決に向けたオープンイノベーションを推進している。学生との双方向コミュニケーションを通じて、産業界にとどまらない新たな解決策の可能性を模索することで、より効果的な地域貢献を目指すことになった。
三井物産サス学アカデミーの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
プログラム名 | 三井物産「サス学」アカデミー |
実施期間 | 2024年11月16日~17日 |
実施場所 | 北海道大学 |
監修者 | 杉浦正吾環境学博士 |
使用教材 | 「サス学」羅針盤、未来年表、オンライン動画 |
主な内容 | 人流データを活用した地域課題解決のワークショップ |
人流データについて
人流データとは、人々の移動や行動パターンを数値化したデータのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 人々の移動経路や滞在時間を可視化
- 地域の人口動態や来訪者の傾向を分析
- まちづくりや交通計画への活用が可能
GEOTRAは高粒度人流データGEOTRA Activity Dataを提供し、データ活用コンサルティングや分析基盤構築の支援を行っている。人流データを活用することで、地域の課題解決や社会システムの改善に向けた具体的なアプローチが可能になるのだ。
三井物産サス学アカデミーの産学連携に関する考察
三井物産サス学アカデミーによる産学連携の取り組みは、実践的な学習機会の提供という点で画期的な試みとなっている。北海道大学の学生たちが実際のデータを用いて地域課題の解決策を考えることは、理論と実践の橋渡しとなり、より実効性の高い人材育成につながるだろう。
一方で、データ活用における個人情報保護やデータの信頼性確保など、新たな課題への対応も必要となってくる。産学連携の枠組みを活かしながら、倫理的な配慮とデータの品質管理という両面からのアプローチが求められている。
今後は、より多くの教育機関との連携や、異なる分野の専門家との協働による新たな視点の導入が期待される。データを活用した地域課題の解決においては、多様な stakeholderの参画と継続的な取り組みが重要であり、この産学連携モデルの発展が望まれる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「「三井物産『サス学』アカデミー」への登壇~北海道大学の学生とともに地域の課題解決事業を立案~ | 株式会社GEOTRAのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000106678.html, (参照 2025-01-08).