記事の要約
- Sky株式会社と東北大学がネーミングライツ契約を締結
- 青葉山東キャンパスあおば食堂が「Sky あおば食堂」に
- 契約期間は2025年1月から5年間で2施設目
Sky株式会社と東北大学のネーミングライツ契約締結
Sky株式会社と国立大学法人東北大学は、2025年1月1日より青葉山東キャンパスあおば食堂のネーミングライツ契約を締結した。東北大学は2023年に「国立大学法人東北大学ネーミングライツ事業に関する規程」を制定し、教育研究環境の整備および向上を図るための取り組みを開始している。
本契約により、青葉山東キャンパスあおば食堂の愛称は「Sky あおば食堂」となり、契約期間は2025年1月1日から2029年12月31日までの5年間に設定された。東北大学とSky株式会社のネーミングライツ契約は、2024年6月に締結した「SkyKAWAUCHI Forest」に続く2施設目の契約となるだろう。
対象施設は東北大学生活協同組合が運営する食堂で、センタースクエア中央棟内に位置している。工学部の学生が日々利用する施設であり、ランチタイムには多くの学生で賑わう空間となっている。
施設命名権契約の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
契約開始日 | 2025年1月1日 |
契約終了日 | 2029年12月31日 |
対象施設 | 青葉山東キャンパス あおば食堂 |
愛称 | Sky あおば食堂(スカイ アオバショクドウ) |
付帯権利 | 施設内にサインの掲示、企業紹介ボードの設置 |
ネーミングライツについて
ネーミングライツとは、施設命名権のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 企業が施設の名称を命名できる権利を取得
- 契約期間中は施設に企業名を冠した愛称を使用可能
- 施設運営者は命名権料収入を得られる Win-Winの関係構築
施設運営者は得られた収入を施設の整備や環境向上に活用することができ、企業側は知名度向上やブランディングに活用することが可能となる。東北大学では2023年にネーミングライツに関する規程を制定し、教育研究環境の整備および向上を図るための新たな取り組みとして導入している。
大学施設のネーミングライツに関する考察
大学施設のネーミングライツは、教育機関の財源確保と企業の社会貢献を両立させる効果的な手段として注目を集めている。特に国立大学法人である東北大学がこの取り組みを積極的に進めていることは、他の教育機関にとってもモデルケースとなり得るだろう。
ただし、教育施設への企業名の冠付けについては、学術的な独立性や公共性の観点から慎重な検討が必要となる。企業との連携によって得られる財源を効果的に活用しつつ、大学としての本質的な役割や価値を損なわないバランスの取れた運営が求められている。
今後は単なる施設の名称変更にとどまらず、企業と大学の連携による教育プログラムの充実や研究開発の促進など、より深い協力関係への発展が期待される。教育環境の整備と企業の社会貢献が融合した新しい形の産学連携モデルとして、さらなる展開が注目されるところだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「Sky株式会社と東北大学が工学部食堂のネーミングライツ契約を締結しました | Sky株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000990.000001552.html, (参照 2025-01-10).