記事の要約
- 日本初の外国籍トラックドライバー向け技能試験を開催
- 物流業界の約20万人のドライバー不足問題に対応
- 特定技能人材の採用から就労支援までを一貫サポート
特定技能トラックドライバー採用支援プログラム開始
株式会社Proud Partnersは海事協会とともに、支援機関として日本初の外国籍トラックドライバー向け技能試験を2025年1月9日に共同開催した。2024年3月に特定技能の対象分野に追加された自動車運転において、特定技能人材の採用前から支援までを一貫してサポートする体制が整っている。
物流業界では2024年問題として、トラックドライバーの労働時間が制限される一方で物流需要が増加する課題に直面しており、国土交通省の予測では約20万人のドライバー不足が発生する見込みだ。業界全体の人材活用を促進し、持続可能な物流体制の構築に向けた解決策として期待が高まっている。
採用後のサポート体制も充実しており、職場での日本語教育やコミュニケーション支援、日本の交通規則や安全基準に関する教育支援が実施される予定だ。過去の実績では離職率7%以下を実現しており、長期的なキャリアアップ支援を通じて定着率の向上にも取り組んでいく。
特定技能トラックドライバー採用支援の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
採用時サポート | 候補者選定支援、技能試験準備、在留資格取得手続き支援、採用前研修 |
採用後サポート | 日本語教育、交通規則教育、法的手続きフォロー、生活適応支援 |
セミナー開催日 | 1月17日、1月27日(オンライン開催) |
登壇者 | 岡村アルベルト氏、岡田航希氏、杉田昌平氏 |
実績 | 延べ5000名弱の特定技能人材紹介、現在約2,000名の支援実施 |
特定技能制度について
特定技能制度とは、深刻な人手不足の解消を目的として、一定の専門性・技能を有する外国人材の受け入れを図る制度のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 特定の産業分野における外国人材の受け入れを促進
- 一定の技能水準・日本語能力を確認する試験の合格が必要
- 在留資格取得から就労支援まで包括的なサポートを提供
物流業界における特定技能制度の活用は、2024年問題として知られる深刻なトラックドライバー不足の解決策として期待が高まっている。約20万人のドライバー不足が見込まれる中、外国籍トラックドライバーの受け入れは業界全体の持続可能性を高める重要な施策となっているのだ。
特定技能トラックドライバー採用に関する考察
特定技能トラックドライバーの採用支援サービスは、採用から定着まで一貫したサポート体制が整備されている点が高く評価できる。日本語教育やコミュニケーション支援、交通規則の教育など、外国籍ドライバーの円滑な就労に必要な要素が網羅されているのだ。
課題として、トラックドライバーの労働時間制限による業務効率化の必要性が挙げられる。働き方改革への対応と外国籍ドライバーの受け入れを両立させるために、デジタル化やルート最適化などの業務改善施策の導入が重要となるだろう。
今後は外国籍ドライバーのキャリアパスの確立や待遇改善にも注力する必要がある。離職率7%以下という実績を維持しつつ、更なる定着率向上や管理職登用なども視野に入れた人材育成プログラムの充実が期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「特定技能の支援機関として日本初!外国籍トラックドライバー向け技能試験を海事協会と共同開催 | 株式会社Proud Partnersのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000155502.html, (参照 2025-01-10).