記事の要約
- 東京農業大学がスマート農業・ロボティクス部会のキックオフシンポジウムを開催
- 4名の講師による最新のスマート農業技術に関する講演を実施
- 農業分野におけるICTとロボティクスの活用を推進
東京農業大学スマート農業・ロボティクス部会のシンポジウム開催
東京農業大学総合研究所は、研究会「スマート農業・ロボティクス部会」のキックオフシンポジウムを2025年2月12日13時から15時にかけて開催することを2025年1月9日に発表した。世田谷キャンパスを会場として、Zoomを活用したハイブリッド形式で実施されるシンポジウムでは、農業分野における先端技術の活用と課題について議論が展開される予定だ。
シンポジウムでは東京大学大学院の海津裕准教授による小型農業ロボットの可能性に関する講演や、農研機構の飯嶋渡ユニット長によるスマート農業実証事例の発表が予定されている。さらに株式会社JPPの村田聖会長が気候変動に対応する水稲生産技術について解説を行い、アグリショット株式会社の西岡一洋代表取締役CXOがアグリテックの普及に関する展望を示すことになっている。
スマート農業・ロボティクス部会は、Society5.0における農業の実現を目指し、ICTやロボティクス、AI、IoTなどの先端技術を農業分野に導入することを目的としている。部会長には東京農業大学教授の佐々木豊氏が就任し、学内外の研究機関や企業との連携を通じて新しい研究開発分野の創出を推進することが期待されている。
スマート農業・ロボティクス部会シンポジウムの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2025年2月12日 13:00~15:00 |
開催形式 | 世田谷キャンパス会場とZoomによるハイブリッド開催 |
参加費 | 無料 |
申込期限 | 2025年2月7日まで |
主催 | 東京農業大学総合研究所 スマート農業・ロボティクス部会 |
部会長 | 佐々木豊(東京農業大学 教授) |
Society5.0について
Society5.0とは、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する次世代の社会システムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- デジタル技術とデータの活用による社会変革
- 人とテクノロジーの共生による新たな価値創造
- 持続可能な社会の実現に向けた取り組み
農業分野におけるSociety5.0の実現には、ICTやロボティクス、AI、IoTなどの先端技術の活用が不可欠となっている。スマート農業・ロボティクス部会が目指す新しい研究開発分野の創出は、まさにSociety5.0の農業版として位置づけられるものだ。
スマート農業・ロボティクス部会のシンポジウムに関する考察
スマート農業・ロボティクス部会の設立は、農業分野におけるデジタルトランスフォーメーションを加速させる重要な一歩となる可能性を秘めている。特に学術機関と企業の連携を通じた研究開発の推進は、理論と実践の両面からスマート農業の実現を後押しすることが期待できる。
一方で、新技術の導入には農業従事者の理解と受容が不可欠であり、技術と現場のニーズをいかにマッチングさせるかが課題となるだろう。特に小規模農家への導入支援や、従来の農業知識とデジタル技術の融合方法について、具体的な解決策を示していく必要がある。
今後は研究機関や企業との連携をさらに強化し、実証実験の場を増やしていくことが重要となる。スマート農業技術の実用化と普及に向けて、本部会がハブとなり産学連携の新たなモデルを構築することが期待されている。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「東京農業大学総合研究所 研究会「スマート農業・ロボティクス部会」キックオフシンポジュウム開催! | 学校法人 東京農業大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000078570.html, (参照 2025-01-10).