記事の要約
- STREAMチャレンジのファイナリスト15チームが決定
- シンギュラリティバトルクエスト2024の新部門として実施
- 1月18日と19日にYouTubeでライブ配信を実施
ソフトバンクロボティクスのSTREAMチャレンジ決勝大会
ソフトバンクロボティクス株式会社は2025年1月7日、人型ロボットPepperとAIを活用した教育プロジェクト「STREAMチャレンジ」のファイナリスト15チームを発表した。今回のチャレンジは一般社団法人未来キッズコンテンツ総合研究所が運営する第5回全国高等学校AIアスリート選手権大会の新部門として開催されることになった。
選出されたファイナリストはPepper部門が10チーム、AI部門が5チームとなっており、各チームがSDGsの社会課題解決に向けたプロジェクトを展開している。決勝大会は2025年1月18日と19日の2日間にわたってYouTubeでライブ配信され、有識者からプロジェクトごとのフィードバックが提供されることになっている。
今回のSTREAMチャレンジは8回目の開催となり、前身のPepper社会貢献プログラムから継続的に実施されている取り組みとなっている。参加資格はPepper部門が小学1年生から大学生まで、AI部門がAIチャレンジ契約がある団体の学習者に設定され、幅広い年齢層の参加を促進している。
STREAMチャレンジファイナリストの概要
部門 | チーム名 | 所属 | プロジェクト名 |
---|---|---|---|
Pepper部門 | S_H_Liebe | 秋田県立横手高等学校 | Pepperの力で持続可能な介護を |
Pepper部門 | okimo | 沖縄県立沖縄盲学校 | Pepper、ツボを教えて! |
AI部門 | うまにっかーず | 愛知工業大学名電高等学校 | うまにっく |
AI部門 | KASHO AIチーム | 鹿児島市立鹿児島商業高等学校 | 交通標識識別おしらせAI |
STREAMについて
STREAMとは、STEAM教育の概念に新たな要素を加えた教育アプローチのことである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- Science、Technology、Engineering、Arts、Mathematicsを統合的に学習
- Roboticsによるロボット工学の実践的な学び
- Reality、Reviewingによる現実的な課題解決と評価
従来のSTEAM教育にRobotics、Reality、Reviewingの観点を追加することで、より実践的な学習環境を提供している。STREAMチャレンジではPepperやAIを活用することで、参加者が実社会の課題に取り組みながら問題解決能力を育成することが可能となっている。
STREAMチャレンジに関する考察
STREAMチャレンジがシンギュラリティバトルクエストの新部門として実施されることは、教育プログラムの発展という観点で重要な意味を持っている。特に高校生向けのAIアスリート選手権大会と連携することで、より多くの若年層にAIやロボティクスの学習機会を提供することが可能になるだろう。
また、小学生から大学生までの幅広い年齢層が参加できる点は、継続的な技術教育の観点で大きな意義がある。異なる年齢層が同じプラットフォームで学び、成果を発表することで、参加者間の相互学習や刺激が生まれる可能性が高まっている。
今後はSTREAMチャレンジの取り組みをより多くの教育機関に展開することで、教育のデジタルトランスフォーメーションが加速する可能性がある。特にSDGsの課題解決に焦点を当てた実践的なプロジェクトは、次世代の人材育成において重要な役割を果たすことになるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「子どもたちの探究的な学びを応援する教育プロジェクト 「STREAMチャレンジ」のファイナリストが決定! | ソフトバンクロボティクス株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000153.000069393.html, (参照 2025-01-10).