記事の要約
- 武蔵野美術大学が2024年度卒業・修了制作展を開催
- 鷹の台と市ヶ谷の2キャンパスで1,200作品以上を展示
- 学生による作品ツアーや公開プレゼンテーションを実施
武蔵野美術大学の卒業・修了制作展開催概要
武蔵野美術大学は2025年1月16日から鷹の台キャンパス、1月31日から市ヶ谷キャンパスにて2024年度卒業・修了制作展を開催する予定だ。鷹の台キャンパスでは造形学部全学科・造形構想学部映像学科の卒業予定者約1,000名と大学院造形研究科全コース・造形構想研究科映像・写真コース修了予定者約150名の作品が展示される。
展示作品は日本画・油絵などの絵画、アニメーション・映画・写真などのビジュアル作品、彫刻、版画、テキスタイル、インスタレーション、建築模型、工業デザインなど多岐にわたる領域を網羅している。市ヶ谷キャンパスでは2019年開設のクリエイティブイノベーション学科・大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースの作品が展示されることになっている。
展覧会期間中には様々な関連イベントも開催される予定となっている。オープンキャンパスでは職員による大学説明会や個別相談会が実施され、学生広報局メンバーによる作品ツアーも行われる。基礎デザイン学科では卒業・修了制作選抜作品の公開プレゼンテーションも予定されており、教員による講評も一般公開される。
卒業・修了制作展の開催詳細
鷹の台キャンパス | 市ヶ谷キャンパス | |
---|---|---|
開催期間 | 2025年1月16日~19日 | 2025年1月31日~2月2日 |
開催時間 | 9:00~17:00(入場は16:00まで) | 10:00~20:00 |
出展者数 | 約1,150名 | 約110名 |
主な展示内容 | 絵画、彫刻、デザイン、工芸など | クリエイティブイノベーション関連作品 |
インスタレーションについて
インスタレーションとは、展示空間全体を作品として構成する現代美術の表現形式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 空間全体を活用した立体的な作品表現
- 鑑賞者の体験や参加を重視した構成
- 複数の媒体や素材を組み合わせた総合的な表現
武蔵野美術大学の卒業・修了制作展では、学生たちが広大なキャンパス空間を活かしたインスタレーション作品を展示している。作品は単なる展示物としてだけでなく、空間との関係性や鑑賞者との相互作用を考慮して制作されており、新しい芸術表現の可能性を追求する場となっている。
武蔵野美術大学の卒業・修了制作展に関する考察
武蔵野美術大学の卒業・修了制作展が2つのキャンパスで開催されることは、多様な表現活動の場を提供する点で重要な意義を持っている。特に市ヶ谷キャンパスでのクリエイティブイノベーション学科の展示は、従来の美術大学の枠を超えた新しい創造性の探求を示すものとなるだろう。
今後の課題として、オンラインでの作品展示やアーカイブ化の充実が挙げられる。デジタル技術の進展により、物理的な展示空間以外でも作品を効果的に発信できる可能性が広がっており、これらの活用が期待される。展示期間後も作品の記録や資料を閲覧できる仕組みづくりが重要になってくるだろう。
また、学生の作品発表の機会としてだけでなく、産学連携や地域との交流の場としての機能も期待される。企業や地域との連携を強化することで、学生の創造性が社会により広く還元されることが望ましい。今後は展示会を通じた外部との接点づくりにも注力してほしい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「公開プレゼンや学生による作品ツアーも。「2024年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展」が1/16(木)より開催! | 学校法人武蔵野美術大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000083551.html, (参照 2025-01-10).