記事の要約
- DEGICON SHIMONOSEKIの最終審査会が1月11日に開催
- 大学生が下関市の観光振興に向けデジタル技術で課題解決に挑戦
- 5チームが約3か月の成果を発表、観光事業者と連携した取り組み
下関市の観光振興に向けた大学生のデジタルイノベーション
STEM Leadersとスマートシティ推進協議会は、観光振興をテーマにしたDEGICON SHIMONOSEKIを2025年1月11日に梅光学院大学で開催することを発表した。5つのチームに分かれた大学生が観光事業者へのヒアリングやアンケート調査を実施し、AIやアプリ開発を活用した課題解決に取り組んでいる。
プロジェクトではSTEM Leadersの学生メンターが各チームに1名付き、課題解決の考え方や生成AIの活用方法について支援を行っている。下関市内のIT事業者も技術メンターとして参画し、APIの活用や画面遷移の設計についてアドバイスを提供することで、実践的なデジタルスキルの習得を促進している。
アクセンチュア株式会社はコーポレート・シチズンシップ活動の一環として本プロジェクトを支援し、同社のデータサイエンティストが各チームに対して実務的な観点からアドバイスを行っている。地域課題の解決に向けて産官民が一体となり、若者の発想力と実行力を活かした持続可能な取り組みが進められている。
DEGICON SHIMONOSEKI 2024の開催概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2025年1月11日 13:00-16:40 |
会場 | 梅光学院大学 The Learning Station CROSSLIGHT2階「N」 |
参加チーム | チームA-E(計5チーム) |
主な審査員 | 下関市副市長、地域企業代表者、大学教授陣 |
テーマ | 下関市の観光振興 |
支援体制 | 学生メンター、技術メンター、データサイエンティスト |
デジタルイノベーションについて
デジタルイノベーションとは、デジタル技術を活用して新たな価値を創造し、既存の課題を解決する取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- AIやデータ分析による課題解決アプローチ
- アプリケーション開発による新サービスの創出
- 産官学連携による実践的な知識・技術の習得
DEGICON SHIMONOSEKIでは、観光分野におけるデジタルイノベーションの実現を目指している。従来の観光振興策にデジタル技術を組み合わせることで、観光客の利便性向上や地域経済の活性化を図る取り組みが進められている。
デジタルを活用した観光振興に関する考察
若者主導のデジタルイノベーションは、観光分野における新たな可能性を切り開く重要な取り組みとなっている。大学生ならではの柔軟な発想と最新のデジタル技術を組み合わせることで、従来の観光振興策では見過ごされていた課題に対する新しいアプローチが生まれる可能性が高い。
一方で、デジタル技術の導入には高齢者や観光事業者の理解・協力が不可欠であり、実装段階での障壁が予想される。技術面での実現可能性と現場のニーズを丁寧にすり合わせながら、段階的な導入を進めることが望ましいだろう。
今後はデータの利活用やプライバシー保護など、技術面での課題にも取り組む必要がある。より多くの観光客や事業者が安心してサービスを利用できる環境づくりと、継続的な改善サイクルの確立が求められる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「地域の観光イノベーションに大学生が挑戦!DEGICON SHIMONOSEKI (デジコンしものせき) 最終審査会が1/11(土)に実施 | NPO法人STEM Leadersのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000091964.html, (参照 2025-01-10).