記事の要約
- 共立女子大学博物館で和洋の文化と歴史を展示する特別展を開催
- 3700点以上のコレクションから新規収蔵品を中心に展示
- 2025年1月9日から3月22日まで開催予定
共立女子大学博物館のコレクション展開催
共立女子大学博物館は2025年1月9日より、コレクション展「和と洋が出会う博物館 共立女子大学コレクション・10」の開催を開始した。3700点以上にのぼる収蔵品の中から新規収蔵品を中心とした展示を行い、和と洋の文化の歴史と美の世界を紹介する特別展となっている。
和の世界では江戸時代の裂と小袖および昭和初期の婚礼衣裳を展示する機会を設けている。西洋文化に関しては20世紀前半の服飾や装身具のほか、アメリカン・アンティークキルトの展示も行われ、東西の文化が一堂に会する貴重な機会となっている。
展覧会は2025年3月22日まで開催され、平日は10時から17時まで、土曜日は10時から13時まで見学が可能となっている。休館日は日曜と祝日に加え、1月17日、18日、25日、27日、2月4日、5日、21日、22日が設定され、来場者の利便性を考慮した開館スケジュールとなっている。
コレクション展の詳細情報
項目 | 詳細 |
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展示会名 | 和と洋が出会う博物館 共立女子大学コレクション・10 |
会期 | 2025年1月9日(木)~3月22日(土) |
開館時間 | 平日 10:00~17:00 土曜日 10:00~13:00 |
展示内容 | 江戸時代の裂と小袖、昭和初期の婚礼衣裳、20世紀前半の西洋服飾・装身具、アメリカン・アンティークキルト |
コレクション数 | 3700点以上 |
和裂について
和裂とは、日本の伝統的な織物や染物の布地の断片や裁ち切れのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 江戸時代から伝わる染織技法の歴史的価値
- 着物や帯などの古裂から当時の文化や技術を知る手がかり
- 美術的価値と工芸的価値の両面を持つ文化財
共立女子大学博物館のコレクション展では、江戸時代の和裂として「濃茶綾地松竹梅宝尽模様腰巻裂」が展示されている。18世紀に制作された和裂は当時の染織技術の高さを示すとともに、日本の伝統文化における意匠の美しさを今に伝えている。
共立女子大学博物館のコレクション展に関する考察
共立女子大学博物館のコレクション展は、和洋の文化を同時に展示することで、東西の美意識や工芸技術の比較研究を可能にする意義深い取り組みとなっている。特に江戸時代の和裂と20世紀前半の西洋服飾を同時に展示することで、時代や地域を超えた服飾文化の多様性を学ぶ貴重な機会を提供している。
展示品の大部分が初公開となる点は、学術研究の観点からも重要な意味を持っている。特に昭和初期の婚礼衣裳と西洋の装身具を比較することで、近代化が進む日本における和洋折衷の文化変容を読み解く手がかりとなるだろう。
今後は展示品のデジタルアーカイブ化や、オンラインでの展示解説の充実が期待される。3700点以上に及ぶコレクションの活用方法として、教育機関ならではの学術的な視点を活かした展示解説やワークショップの開催も検討の余地があるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【共立女子大学博物館】コレクション展「和と洋が出会う博物館 共立女子大学コレクション・10」-2025年1月9日(木)から3月22日(土)まで開催- | 共立女子大学・短期大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000141237.html, (参照 2025-01-11).