京都芸術大学附属高校がオンライン通信制のじぶんみらい科を新設、全国から入学可能な新しい学びの形を提供

記事の要約
- 京都芸術大学附属高校が「じぶんみらい科」を2025年4月に新設
- 日本全国からオンラインで学習可能な単位制・通信制高校
- 登校は年2回のみで学習ペースを自由に設定可能
京都芸術大学附属高校のじぶんみらい科開設
学校法人瓜生山学園京都芸術大学附属高等学校は、2025年4月より日本全国どこからでもオンラインで学習できる単位制・通信制の「じぶんみらい科」を新設することを発表した。2025年度の出願期間は2025年1月15日から2月6日までとなっており、募集人数は340人となっている。また、一次入試では課題として文章表現が課されることになっている。
じぶんみらい科では、登校は京都または東京のキャンパスへ年2回のみとなっており、学習時間やペースを自分で決めることができる柔軟なカリキュラムを提供している。国の制度「高等学校等就学支援金制度」を利用した場合、年間の学費は90,000円からとなり、保護者が京都府在住の場合は「あんしん修学支援制度」も利用可能となっている。
進路決定率は92.8%を誇り、普通科目で基礎的な土台を整えつつ、探究科目や創造科目を通じて社会で求められる力を養成する教育プログラムを展開している。オンラインだからこその充実したコミュニケーションと学習サポートを提供し、教員や生徒同士の交流を促進することで、充実した高校生活を実現することが可能だ。
じぶんみらい科の特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
開設時期 | 2025年4月 |
課程 | 単位制通信教育課程 |
募集人数 | 340人 |
学費 | 年間90,000円から(就学支援金制度利用時) |
登校回数 | 年2回(京都または東京キャンパス) |
特徴的な科目 | 探究科目、創造科目、普通科目 |
デザイン思考について
デザイン思考とは、創造的な問題解決のためのアプローチ方法であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 課題発見から解決策の提案までを体系的に進める思考法
- ユーザー視点を重視した問題解決アプローチ
- アイデアの創出と実践的な解決策の検証を重視
京都芸術大学附属高校じぶんみらい科では、デザイン思考を大学連携科目として位置づけ、身近な社会課題の解決に活用している。創造科目を通じてデザイン思考を習得することで、実践的な問題解決能力と協働する力を育成することが可能となっている。
オンライン通信制高校に関する考察
オンライン通信制高校の普及により、地理的な制約や時間的な制約から解放された新しい学習スタイルが確立されつつある。特に京都芸術大学附属高校じぶんみらい科では、オンラインでありながら充実したコミュニケーション環境を整備することで、従来の通信制高校が抱えていた課題を解決しようとしている。
一方で、オンライン学習特有の課題として、学習モチベーションの維持や対面でのコミュニケーション機会の確保が挙げられる。じぶんみらい科では年2回の集中スクーリングを設けることで、これらの課題に対応しているが、より効果的な学習支援体制の構築が求められるだろう。
今後は、AIやVR技術の進展により、オンライン上でより豊かな学習体験を提供することが可能になると考えられる。教育のデジタルトランスフォーメーションが進む中、じぶんみらい科の取り組みは、次世代の教育モデルの先駆けとなる可能性を秘めている。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「日本全国どこからでもオンラインで学べる単位制・通信制高校!京都芸術大学附属高校「じぶんみらい科」の2025年4月入学の出願受付が始まりました! | 学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000516.000026069.html, (参照 2025-01-16).