マイナビが2026年卒大学生インターンシップ調査を発表、参加率56.1%で年末にかけて上昇傾向

記事の要約
- マイナビが2026年卒大学生のインターンシップ調査を発表
- インターンシップ参加率が56.1%で年末にかけて増加
- 適職を知るための機会として59.6%が認識
マイナビの2026年卒大学生インターンシップ調査結果
株式会社マイナビは2026年卒業予定の全国の大学生と大学院生を対象としたインターンシップ・就職活動準備実態調査の結果を2025年1月20日に発表した。2024年12月のインターンシップ参加率は56.1%となり、前月と比較して3.9ポイント増加しており、年末にかけて例年通りの参加率上昇傾向が見られる。
インターンシップは学生にとって適職を知るための重要な機会として位置づけられており、59.6%の学生が適職発見の場として認識している。就職活動に向けた準備の場としても57.2%が回答しており、学生のキャリア形成における重要な役割を果たしている。
社会人基礎力の観点からは、インターンシップを通じて最も成長を感じた能力として主体性が29.7%で最多となった。また、社会人になった際の理想の服装としてオフィスカジュアルを希望する学生が49.1%を占め、柔軟な働き方への関心の高まりが見られる。
インターンシップ参加状況と学生の意識調査まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
参加率 | 56.1%(前月比3.9pt増) |
主な位置づけ | 適職を知るための機会(59.6%)、就職活動準備の場(57.2%) |
成長実感 | 主体性(29.7%)が最多 |
服装希望 | オフィスカジュアル(49.1%) |
企業SNSへの要望 | 1日のスケジュール、社員の雰囲気、イベント告知、福利厚生の説明 |
就職活動における企業SNSの影響について
企業SNSとは、企業が情報発信のために活用するソーシャルメディアプラットフォームのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 企業文化や働き方に関する情報発信ツール
- タイムリーな企業情報の提供手段
- 就活生とのコミュニケーション接点
企業のSNS投稿については、新入社員のダンス動画や癖の強い朝礼の様子など、企業のブランドイメージや業界の性質に合わないコンテンツがマイナスイメージにつながっている。一方で、企業文化や働き方に関する情報、福利厚生の詳細など、学生の企業理解を深める情報発信が求められている。
インターンシップと就職活動のデジタル化に関する考察
インターンシップと就職活動のデジタル化により、学生は多様な企業との接点を持つことが可能になっている。企業のSNS活用が進む中で、学生が求める情報と企業が発信する内容にミスマッチが生じており、より効果的な情報発信方法の確立が急務となっているだろう。
企業側は学生のニーズを理解し、適切なコンテンツを適切なタイミングで提供することが重要になっている。特に企業文化や働き方に関する具体的な情報提供は、学生の企業理解を深め、ミスマッチを防ぐ効果が期待できるだろう。
今後は企業と学生のコミュニケーション手段としてのSNSの重要性がさらに高まることが予想される。企業は自社のブランドイメージを意識しながら、学生が求める情報を適切に発信し、効果的な採用活動につなげていく必要があるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「「マイナビ 2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」を発表 | 株式会社マイナビのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002094.000002955.html, (参照 2025-01-20).